XMの公式サイトからFX用の口座開設がおこなえます。ただ口座を作ると言っても作れる口座は複数あり、どの口座がどういった人に向いているのかは異なっています。それぞれの口座にはどういった違いがあり、口座開設にかかる費用はどれくらいなのでしょうか。口座開設に関することをこれから説明していきます。
◆XMの口座開設で作成できるFX用口座の種類
XMではマイクロ口座、ゼロ口座、スタンダード口座をそれぞれ開設できます。名称がそれぞれの口座で違っているように特徴も異なりますので紹介していきます。
・初心者向けのマイクロ口座
XMの口座開設で作成できるマイクロ口座は、1ロットあたりの通貨枚数が1000枚と1ロットのサイズが小さくなっている口座です。さらにマイクロ口座内での最小ロットは0.01であり、通貨枚数にするとたったの10枚になることから、かなり小規模な取引も可能です。規模は小さい反面、扱っているものは通貨ペアだけに限らず、商品CFDや貴金属なども取引対象となっていることから、取引項目はかなり多くなっています。
マイクロ口座は総じて小規模な取引がおこなえることから、FXの経験がほとんど無い初心者に向いている口座でもあります。通貨ペアの種類だけでなく商品CFDなども扱えることから、初心者の練習用としても向いているかもしれません。
マイクロ口座は小規模な取引用ですが、レバレッジの最大が888倍のため通貨ペアの価格次第だが規模を大きくしての取引も可能です。なおプラットフォームから取引するときは「xxxxx micro」という銘柄がマイクロ口座での取引対象となるので気をつけてください。
・スキャルピング用のゼロ口座
XMの口座開設で作成できるゼロ口座は、スキャルピングなど特殊な取引をするのに適している口座です。ゼロ口座の最大の特徴はスプレッドの低さ。マイクロ口座やスタンダード口座のドル円平均スプレッドが1.7pipsとなっているのに対して、ゼロ口座は平均01pipsと圧倒的に低い数値を記録しています。
ただしスプレッドは低くなっているけれど、取引するたびに5ドルと手数料を取られるようになっているので、スキャルピングをするときは手数料に注意しつつおこなうようにしてください。最低入金額が100ドル(約1万円)ほどと高めになっており、スプレッドも500倍が上限となっているのが特徴です。またXMの運営側もゼロ口座をスキャルピングするための口座として想定しているのか、扱えるのは通貨ペアだけとなっており、商品CFDなどは扱えないようになっています。
プラットフォームでは、ゼロ口座が扱える銘柄の名前は「xxxxx.」となっており、名前の後ろに「.」のつくものが取引対象となります。
・経験者用のスタンダード口座
スタンダードは1ロットあたりの通貨枚数が10万枚です。10ロット購入すれば100万枚の通貨を入手できるなど、スタンダード口座は規模の大きな取引がおこなえるようになっています。さらにマイクロ口座と同じくレバレッジの最大が888倍となっているため、適切なリスク管理ができれば、少ない証拠金での取引も可能です。マイクロ口座と同じく、入金ボーナスやXMPといったサービスを受けられるため積極的に取引がしたいという人とも相性がよいです。
ただし規模の大きな取引ができることは、損失がでたときの被害も大きくなるため、マイナスになったときの対策も考えておく必要があります。総じてスタンダード口座はある程度、FX取引の経験がある人向けの口座となっています。「FXをしたいけれど、うまくいくかどうかわからない」や「まったくFXの経験がない」という人に関しては、ほかの口座で経験を積んでからスタンダード口座に挑んだほうがよいかもしれません。
◆FX取引目的でXMの口座開設をするときにかかる費用
XMで口座を解説するときに費用がかかるのか、そして口座を維持するときにはどれくらい費用が発生するのでしょうか。ここではそうした費用について説明してきます。
・取引をしている限り手数料は発生しない
XMで口座開設するときには費用などが一切発生せず、さらに口座開設したあとも、取引をしていれば手数料は発生しません。
・休眠状態に陥ると手数料が発生する
運用をしっかりとおこなっていれば手数料は取られないものの、90日間何もしていないと口座が休眠状態となり、手数料を徴収されるようになりますので気をつけてください。徴収される手数料は5ドルで、毎月発生します。休眠した口座は取引を再開したり、入金あるいは出金をしたりすれば復活して、手数料の徴収が止まります。
では休眠した口座には5ドルもなかった場合はどうなるのでしょうか。手数料分のお金が口座にないと、口座そのものが凍結状態となり二度と使えなくなります。凍結するとログインもできなくなるので、ムリだと割り切り新しい口座を作るようにしましょう。
・XMの口座で金利は発生しない
通常の銀行であればお金を預けておくと金利が発生して、少しずつではありますが、お金が増えるようになっています。ですがXMの口座はFX取引用であることから、お金を預けていても金利は一切発生しません。そのためXMでは取引をしないとお金は増えないので、タイミングを読みつつも積極的に取引したほうがよいです。
またXMではスワップポイントという、金利差をスワップポイントというものに換算して、取引時に口座へ反映するという仕組みもあります。金利差の大きい通貨ペアの場合、スワップポイントがプラスになり、もっているだけで利益を上げることも可能です。スワップポイントをうまく活用すれば、金利のように何もしなくても利益は得られるが、「金利の高い通貨=信用の低い通貨」ことにもなるので、リスクがあることは理解しておいてください。
◆まとめ
XMの口座開設で作成できるのはマイクロ口座、ゼロ口座、スタンダード口座の3種類から選ぶことになります。マイクロ講座は小規模取引ができる初心者向け、ゼロ口座はスキャルピング用、スタンダード口座は大規模な取引ができる経験者用となっています。そうした特徴は覚えておくと便利ですが、複数の口座を所有できるので、使いながら覚えるというのもよいかもしれません。