「海外FXはスプレッドが大きいから扱いにくい」と思ったことはないでしょうか。国内ではスプレッドの狭さが評価されるのに対して海外では取引の透明性が評価されているため、海外FXは国内FXと比較してスプレッドが広くなっています。ですが、XMには取引の透明性を確保しつつもスプレッドを狭くしたゼロ口座というのが存在していますので、スプレッドが気になる方は、そちらで口座を作って取引してみてはいかがでしょうか。
◆XMのゼロ口座はスプレッドがとにかく狭い
ゼロ口座の特徴はスプレッドが狭いというところにあります。どういった理由で狭くなっているのでしょうか。
・ゼロ口座のスプレッドは平均0.1pips
XMが提供しているゼロ口座とはスプレッドが極端に狭い取引用の口座のことを指します。ドル円の通貨ペアの場合、スタンダード口座などでは平均1.6pipsほどのスプレッドが発生しますが、ゼロ口座ならばドル円の平均スプレッドは0.1pipsほどしかありません。あくまでも平均なので取引の状況次第では0.0pipsというのもありえます。
海外FXではドル円やユーロ円などのメジャーな通貨ペアでさえ、1.0pipsを超えることは珍しくないにもかかわらず、0.1pipsが平均スプレッドとなっているゼロ口座は驚異的な数字を出しているといってよいでしょう。
・極端な低スプレッドはECN方式を採用しているから
XMのゼロ口座が極端にスプレッドが狭くなっているのは、NDD方式の中の「ECN方式」というのを採用しているためです。ECN方式とは「Electronic Communications Network」の頭文字を使ったできた言葉であり、日本語に訳すと「電子通信ネットワーク」となります。FXなどを電子商取引ができる私設の取引所というのが存在しており、ECN方式ではそちらに注文情報を流して取引をおこないます。
ECN方式の市場では証券会社や銀行だけでなく、ファンドやFXブローカーなど多くのトレーダーが参加しており、オークション方式で注文を実現しているのが特徴です。オークション方式により自分の出した注文に対して、逆の注文がでていれば即座に成約ができ、かつECN方式ではたくさんのトレーダーの注文が電子取引所に流れていることから、注文を出すと即座にマッチングされるようになっています。
ECN方式は電子商取引で即座に注文の成約がおこなわれることから、XMなどのブローカーの介入する機会が極端に少なくなるため、結果として狭いスプレッドが実現しました。
・取引手数料が発生する
0.1pipsと極端に狭いスプレッドとなっているゼロ口座ですが、取引するときはスプレッドとは別に取引手数料が発生することには注意してください。取引手数料は1ロットにつき約5ドルが発生するようになっています。更に取引手数料は発注時と決済時の両方にかかるのが特徴です。実質的に1取引あたり約10ドルの取引手数料が発生することになりますので気をつけましょう。
ゼロ口座の低スプレッドは、平均0.1pipsですが取引手数料として1ロットあたり10ドル取られることを踏まえると、平均スプレッドは実際のところ、1.1pips(10ドル=1000円=1pipsとして換算)ほどとなります。ゼロ口座を運用するときはスプレッドだけでなく取引手数料もチェックしておいたほうがいいかもしれません。
なぜゼロ口座では取引手数料というのが発生するのでしょうか。取引手数料というのを徴収しないとXMの経営が成り立たないという事情があります。XMではNDD方式というクリーンな取引ができる方式を採用しており、リクオート(業者がトレーダーからの来た注文内容を拒否して、別の価格を掲示すること)がほとんど無いなど、トレーダーの注文に介入すること基本的にありません。そのためXM自体の利益や売上はスプレッドによって成り立っています。
ですがゼロ口座では平均スプレッドが0.1pipsなど極端な低スプレッドとなっており、自社の存続のために取引手数料というのを別途設定するようになりました。取引をしたことに応じて取引手数料を徴収するのはXM特有の現象ではなく、低スプレッドを実現した口座ならばほかの海外FX業者でもよくみられます。
◆低スプレッドだけじゃない、XMのゼロ口座のよいところ
・約定速度が早い
ゼロ口座のメリットはスプレッドが狭い以外にも「約定速度が早い」というメリットがあります。NDD方式採用しているXMでの約定速度は国内のFX業者と比較して充分に早いのです。しかしゼロ口座の場合はNDD方式の中でもECN方式というのを採用しており、オークション方式で注文がなされることから通常のやり方よりも早く注文が決まるようになっています。
ただし流動性がある程度高い通貨ペアでないと、約定速度が維持されないことは理解しておいてください。流動性の少ないマイナーな通貨ペアの場合は注文数が少ないことから、オークション方式にしてもなかなか条件に合う注文が見つからず、成約するのに時間がかかってしまうことがあります。
・取引手数料を使った節税ができる
取引手数料を使った節税ができるのもゼロ口座のよいところです。ゼロ口座の取引手数料はマイページから「取引明細書」として出力がおこなえます。取引明細書には取引で発生した手数料が記載されており、経費の証明になることから、確定申告時などに提出すれば経費として扱われ、支払う税金を減らすことが可能です。どれくらい税金を減らせるかは取引量や利益額次第ですが、少しでも支払額を減らしたい場合は、必ず取引明細書を発行するようにしましょう。なおスプレッドは取引明細書に記載されないので節税として用いることはできません。
◆まとめ
XMが提供しているゼロ口座はスタンダード口座などと比較して極端にスプレッドが狭くなっている口座です。スプレッドの数字自体は狭いものの、取引をするたびに取引手数料が発生するので、自主的なスプレッドを計算するときは取引手数料も加味する必要がありますが、それでも充分に取引コストが低い口座といってよいでしょう。
またゼロ口座は他の口座とは取引方式が異なるため、約定速度が早いなどのメリットを得られる場合もあります。スプレッドの低さだけでなく約定速度も重要視している方でしたら、ゼロ口座はオススメな口座となりますので開設してみてはいかがでしょうか。