XMではリアル口座とデモ口座の2種類の口座が存在しています。(厳密にはスタンダード口座やマイクロ口座などもありますが、こちらは別の話。)現実の取引をおこなうときは、リアル口座を作る必要があります。そう聞くとデモ口座は作る意味がないように感じますが、そうとも限りません。FX取引の初心者はもちろんですが、場合によってはFX取引をしたことがある経験者であっても、デモ口座の開設をオススメする場合があります。今回はそうしたデモ口座でFX取引をしたほうがいい理由などについて解説していきます。
◆初心者がXMのデモ口座でFX取引をする理由
FX取引をすることに不安のある初心者の場合は、まずデモ口座で作ることをオススメします。
・取引のリスクとリターンを知る
デモ口座を開設してほしい理由の1つとして「取引に必要な予算がどれくらいを知ってほしい」というのがあります。FX取引は自分がもっているお金を使って取引をします。取引がうまくいけば利益が得られる反面、失敗すればお金の一部が失われるなど、リターンとリスクのある取引です。
そのため取引をするときは「自分がおこなう取引でどれだけの利益と損失が発生するのか」を知っておく必要があります。もしも利益と損失の期待値を理解せずに取引をすると、失敗したときの損失が巨額になり、取引の継続が困難になるなど、とんでもない事態に遭遇することがあります。デモ口座は架空のお金であるため、いくら損失が発生しても、トレーダーが受けるダメージというのはありません。デモ口座で自分が抱えるリターンとリスクの幅を知っておくと、リアル口座でも安定した取引がおこなえるようになります。
・取引できる範囲を知る
「取引できる範囲を知る」のもデモ口座を使用する理由の1つです。FXはトレーダーのお金にレバレッジを掛けて取引をおこないます。レバレッジの数値はある程度の範囲で変更できるのですが、同時に自分にとっての適切な取引範囲がわかりにくくなることもあります。
自分がおこなえる範囲を超えて取多額の損失を抱えることもあるので危険です。FX取引では予想しない価格変動が起きるためプロでも100%確実に利益を上げるのは不可能となっており、初めてする人であれば尚更です。デモ口座を開設して、自分が使用するであろう予算内に限定して取引をすると、適切な取引範囲というのがわかってきます。どれくらいの範囲でおこなえば問題ないのかを知っておくと、受けるダメージを減らせるようになるため、適切な範囲をよく知らないうちはデモ口座で練習しておくとよいでしょう。
◆経験者がXMのデモ口座でFX取引をする理由
FX取引をしたことのある経験者であれば、デモ口座を作る必要はないと思うかもしれません。ですが国内FXで取引した経験がある方でもデモ口座を作ったほうがいい場合があります。
・XMのプラットフォームに慣れるため
デモ口座を使用する理由の1つに「XMのプラットフォームになれる」というのがあります。XMではMT4やMT5などFX取引としパソコンはOSが変わると使用感がかなり変わるように、FX取引で使用するプラットフォームも種類が変われば使い勝手が変わります。使い続ければいずれは慣れますが、時間がかかるため順応していく段階で「実施したい取引ができなかった」や「注文する内容を間違えてしまった」など操作に関連するミスがおきるため、注意が必要です。
そうしたミスを防ぐためにも、デモ口座を開設してプラットフォームの操作に慣れてみてはいかがでしょうか。
・XMのロット数に適用するため
「XMのロット数に対応する」のもデモ口座を使用する理由の1つです。国内FXは1ロット当たりの通貨枚数は1万枚である場合が多いのに対して、XMの1ロットあたりの通貨枚数は10万枚となっています。(マイクロ口座の場合は1ロットあたりの通貨枚数は1000枚ですがここでは省略します。)
同じ1ロットであっても通貨枚数が違うことには注意が必要です。たとえば1pipsの価格変動があった場合、同じ1ロットであっても得られ鵜利益と損失が10倍も異なります。そのため1ロットあたり通貨1万枚の時と同じ感覚で取引してしまうと、思わぬ損失を抱えてしまうことになります。
そうした事故を防ぐためにも、デモ口座をつくってXMのロット数になじんでおくことがオススメです。
・高いレバレッジに順応する
XMでは口座開設時にレバレッジを指定しますが、何気なく選択するのは危険な場合があります。それが「高いレバレッジ」を選択したときです。国内FXの場合はレバレッジの上限が25倍なのに対して、XMのレバレッジ上限は888倍とかなり高くなっています。何気なく高いレバレッジを選択して国内FXの時と同じように取引をすると、想定外の出来事に出くわすことがあります。
考えられるリスクとしてあげられるのが「大量のロットを入手してしまう」ことです。レバレッジが高いと1ロット当たりに必要な証拠金は少なくなります。こうして聞くとよいことのように思えますが、求められる証拠金が少なくなることから、一挙に大量のロット数を入手するトレーダーが少なからず存在しています。
取引でのロット数が増えると、ボラリティが増大することから、価格が予想しなかった方向にいくと多大な損失を受ける場合があるなど危険性も増えるため危険です。
そうした危険な行為を避けるためにもデモ口座でどれくらいの損失を受けるのかを知っておくとよいでしょう。
◆まとめ
デモ口座は架空のお金を使用することから、どんなに損失がでたとしても自分の財布は傷みません。ただし架空のお金であることから、利益を得ても自分の財布にフィードバックされないという面もあります。
FX取引をしたことのない方であれば、自分がおこなえる取引の範囲を知るのに活用できたり、経験者であればXMの取引形態に慣れるのに便利であったりと、その人の状態に合わせた使い道が存在しています。今回紹介した内容と自分の状態が合致するときはデモ口座を開設してみてはいかがでしょうか。