FX取引をしたい場合はFX業者に個人方法を登録して口座開設をおこなわなければいけません。お金と同時に個人情報も預けることになるため、FX業者選びは意外と重要です。「海外FX業者よりも国内FX業者のほうが信頼できる」という声もあるのですが本当でしょうか。
国内FXでも信頼できない業者があるように、海外FX業者にも信頼できるところはあるため一概にそうとは言い切れません。今回は海外FX業者であるXMの信頼性にかかわることを調べてみました。参考にしてみてください。
◆XMはFX業者としての金融ライセンス
FX業者の信頼性を調べる時はまず金融ライセンスを見るようにしましょう。
・日本の金融ライセンスを持っていない
国内FX業者の場合は事業の中心になるため大抵は金融ライセンスを保有しています。ですがXMは本社が海外にあり、事業の一環として日本に展開しているため国内の金融ライセンスを保有していません。また今後も保有する見込みはないと言ってよいでしょう。
理由は金融庁が定めた法律あります。国内の金融ライセンスを取得すると、レバレッジの上限が25倍までになったり投資家への補償が制限されるようになったりと、様々な制限が発生するようになります。そうした制限はXMのメリットに深く関わるものであることから、金融ライセンスを取得しないという方針を立てるようになりました。
・セーシェル諸島の金融ライセンスはもっている
XMがライセンスのないFX業者かと言えばそうではありません。XM自体はセーシェル諸島の金融ライセンスは持っています。日本人が利用することになるXMの本社はセーシェル諸島にあり、そこでのライセンスを取得しているのです。
セーシェル諸島の理由ライセンスの信頼性についてですが、キプロスの金融ライセンスと同じくらいにされています。日本の金融ライセンスを持っていないとはえ、信頼性はそれなりにあるといってよいでしょう。
なおXM自体はセーシェル諸島の金融ライセンス以外にもキプロスの金融ライセンスを持っています。日本事業展開する前まではキプロスの金融ライセンスだけしか持っていなかったのですが、日本への事業展開をするにあたりセーシェル諸島の金融ライセンスをもつようになりました。
キプロスの金融ライセンスだと金融庁から色々言われたようであり、金融庁からの追及を逃れる目的でセーシェル諸島の金融ライセンスを獲得したようです。
・金融ライセンスを持っていないFX業者には注意
FX業者は大抵何かしらの金融ライセンスを保有しています。一部の業者ではありますが、金融ライセンス全く保有しているFX業者があります。そうしたところは選ばないようにしましょう。
理由は信頼性が低いからです。金融ライセンスを取得することは法律に従うと一緒することであり、金融ライセンスを取得しないことは法律を守らずに自分たちの自由に運営することを意味しています。
法律の中には投資家の資産を守る内容もあります。金融ライセンスを取得しているFX業者の場合、投資家の資産を一定額まで守る対策を施していますが、金融ライセンスを取得していないFX業者では基本的に投資家の資産を保護しません。(一部のFX業者は自主的に保護している場合もありますが、ここでは省きます。)そのためのFX 業者が倒産した場合など取引とは関係ないところで自分の資産を失う恐れがあります。
金融ライセンスを取得していないFX業者ではレバレッジの上限が高いなどのメリットもありますが、基本的には選ばないようにしましょう。
◆FX業者としてXMはどこまで保証してくれる?
FX業者によって保証の仕組みを用意していることがあります。
・口座のマイナス部分は保証してくれる
あまり現実に遭遇したくはありませんが、取引の結果次第では口座残高がマイナスになってしまうこともあるでしょう。
ですがXMにはゼロカットシステムが採用されており、口座残高がマイナスになることはありません。厳密に言うと口座残高がマイナスになる瞬間はあるのですが、マイナスになったらゼロカットの仕組みが働くようになるため口座残高がすぐにゼロとなります。
実はゼロカットの仕組みがあるのは、 XMが仕組みを用意しただけでなく日本の金融ライセンスを取得していないこもかかわっています。日本の金融ライセンスはFX業者などの投資の業者側から投資家に対しておこなう保証を厳しく制限しており、ゼロカットのような仕組みが認められていません。ですがXMは日本の金融ライセンスを取得していないため、ゼロカットシステムがおこなえるようになりました。
・損失までは補償してくれない
口座残高がマイナスをゼロにしてくれる保証はありますが、それによって発生した損失を補償する仕組みはありませんので気をつけてください。というよりFX業者でトレーダーの損失を補償する仕組みは存在しません。
FX取引をはじめとする投資活動は自己責任が原則です。取引利益を得られたらすべて自分のものにできるのですが、同時に損失が発生したときは他のせいには出来ず自分で引き受けることになります。XMでのFXも自己責任ですので、リスクを踏まえて取引するようにしてください。
韓国のとある芸能事務が上場を果たした後、一気に株価が急落して多くの人が損失を抱えてしまったという出来事がありました。その時に多くの人が投資会社、芸能事務所などに補償を求めようとしたのですが、自己責任を基本とする投資活動ではそうした保証が認められることはまずありません。
◆まとめ
XMは日本の金融ライセンスを取得していないFX業者です。「日本の金融ライセンスを持っていないのだから信用に不安がある」と思われるかもしれませんが、そうとも限りません。日本の金融ライセンスは所有していなくても、セーシェル諸島の金融ライセンスは所有しているため十分に信用はできます。
またXMゼロカットシステムなど投資家を保護するための仕組みがいくつか用意されてり、それらによってある程度の補償はおこなわれます。ですがさすがに損失の補償まではされませんので気をつけてください。