XMのMT4では、EAというプログラムをダウンロードしてMT4に設置すればプログラムに沿った取引が自動でおこなえます。EA自体はほかの誰かが開発したものであり、通常はインターネット上で公開されているものを購入することになるでしょう。ただしEA自体、特別なものではありません。知識や技術は必要ですか、あなたにも作成が可能だからです。今回はEAを自分で作る方法について紹介していきます。
◆XMのMTで使用するEAをプログラムする
EAを作成するときは、自分でプログラムするのが基本ですので、作り方について紹介します。
・MQL4の開発環境をダウンロードする
プログラミングとは、人間が書いた命令を機械がわかる言葉に翻訳し実行させることになります。そのためプログラムを作るときは、機械がわかる言葉に翻訳する機能や、翻訳した機能が正しいかどうかをチェックする機能などを用意しなければいけません。そうしたプログラム開発に必要な機能をひとまとめにしたものが「開発環境」であり、EAを自分でプログラムするときは最初に、開発環境をダウンロードする必要があります。
EAで使う開発環境は、 MQL4のプログラム開発ができる環境です。 開発環境の種類によってはライセンス料などを徴収する場合もありますが、MQL4ではそうした費用がなく無料でダウンロードがおこなえます。
・ソースコードが公開されているEAを模倣する
MQL4の開発環境のダウンロードができたらいよいよプログラム開発です。最初におこなうべきことは「 EA のプログラムをダウンロードして解析すること」になります。
解析を最初にする理由は「作るものを明確化する」ことです。プログラム開発をするといわれても、何をどうすればいいのかわからないという方は少なくありません。こうした事情は、実はプログラム開発のプロも人であっても同じです。
EAのプログラム構成の全体図を把握できなければ、たとえプログラムのプロであってもEAは作れません。
ではEAのプログラム構成の全体図や設計を知るにはどうすればいいでしょうか。おすすめなのが「既存プログラムの解析」です。すでに完成しているプログラムであれば、EAで求められる機能が全てそろっているため、解析できればプログラムの全体構成も把握できます。また設計に関してもプログラムの構成から推測することが可能です。
そのためEAを作るときは、最初に「既存のEA プログラムのダウンロードをして解析する」 から始めましょう。
・作ることに慣れればあとは容易
EAなどある程度複雑な機能は、一からプログラミングで作るのはかなりです。そのためEAの開発はある程度の時間が必要になります。ですがプログラミングに慣れてくれば、開発にかかる時間を減少させることが可能です。
EAのプログラムは一つ一つの公正が全く違うことはなく、基本的な処理などはある程度似通っています。そのためプログラミングに慣れてくれば、過去に作ったプログラムから流用したり模倣したりすればよい場面が出てくるようになり、開発にかかる時間が削減されるようになります。
◆XMのMT4で使用するEAをEA用のツールで作成する
プログラムの知識がない人にプログラムを作れというのは酷かもしれません。ですがEAを作るためのツールがあれば、プログラムの知識がない人でも簡単に作成できます。
・ツールを使えばプログラムの知識なしで作れる
「EAつくり職人」や「FxLogBook」などEAを開発する専用のツールが存在しており、それらを使えば、MT4で使用するEAが容易に作れます。
ツールを使うメリットは「プログラミング知識が不要になる」点です。自分で最初から家を自作する場合は、プログラムを作成する必要があるためプログラミングの知識が欠かせません。ですがツールを使う場合は、EAのほとんどのプログラムを自動で作ってくれるため、ユーザー側のプログラミングの知識が不要となります。ツールでEAを作るときは使用するインジケーターやエントリー方法などの入力欄があり、自分が希望するパターンを指定するだけで家が作られます。
2つ目のメリットは「早く作れる」ことです。自分でプログラムする場合は慣れてしまえば早く作れるのですが、慣れるには知識や技術がある程度求められることになり、そこまで到達するのに時間がかかります。ツールの場合はプログラムに関する知識や技術を埋める必要がなく、入力欄に必要な情報を入れれば即座にEAが作れるため、EA作成にかかる時間を大幅に減らせます。
・精度を上げるにはプログラミングの知識が必要
ツールでEAを作ればプログラミング知識は不要となりますが、不要なのは作成の段階だけなので気をつけてください。作ったEAを修正する場合や、微調整をする時はプログラミングの知識が必要です。
ツールでは使用者の意思に関係なく自動でEAを作ってくれますが、必ずしも使用者の意図に沿ったものが来られるわけではありません。処理内容によっては使用者の意図にそぐわないものが発生するようになります。そうした意図にそぐわない場所を修正するときは、ツールの作り直しで対応できる場合があれば、ツールで作り直せない場合もあります。
特にツールで作り直せないケースに遭遇した場合は、ツールが作成したプログラムを自分でチェックして、修正すべき箇所を調査して自分で修正しなければいけません。ツールで修正しきれない場所や、改善したいポイントがあった場合は自分で修正することから、プログラムの知識が求められます。
◆まとめ
EAを一からプログラミングする場合は、開発環境をダウンロードし他の人が作ったEAを参考にしつつ自分でプログラムを構築してことになります。 プログラミングに関する技術や知識が必要になることから、作成するのに時間はかかりますが慣れてくれば必要な時間は減っていくようになります。
また現在ではEA専用のツールを使えば、プログラミングの知識なしでもEAの作成が可能です。ただし作った機能を調整するときはプログラミングの知識が必要となりますので気を付けてください。
自分の取引スタイルが固まっているようでしたら、自分の取引内容をプログラム化して、自分独自のEAを作成にしてみてはいかがでしょうか。