XMのMT4などで取引をしているときに、チャートに表示される時間が現実の時間と違うことに戸惑った経験はないでしょうか。XMは海外のFXサイトであるため、取引に使用する時間が日本のものとは異なるようになっています。XMでは何を基準に時間が決まっているのでしょうか。今回はXMの時間に関することを紹介します。
◆XMで使用している時間のおさらい
XMは海外FX業者であり、トレーダーは日本に限らず全国にいるので、世界標準の時間を使用しています。
・XMではGMTというイギリスを基準とした時間単位を使っている
XMの時間は「GMT」という単位を使用しています。GMTこと正式名称「Greenwich Mean Time」はグリニッジ標準時間とも呼ばれている時間です。グリニッジ標準時間はイギリスにあるグリニッジ天文台で記録された時間であり、世界中の時間のベースとなっています。
グリニッジ天文台よりも早い時間の場合はプラスで表し、遅ければマイナスで表すのが特徴です。たとえば「GMT-2」であれば基準時間よりも2時間遅いことを意味します。XMの取引時間は「GMT+3」となっており、これはXMの本社があるキプロス共和国の時間がGMT+3だからです。
ちなみに日本の時間はGMT+9であり、XMの標準時間よりも6時間ほど早くなっています。そのためXMの時間から日本の時間を推測するときは-6時間することになります。
・XMの時間を日本時間に合わせる方法
XMで使用している時間を日本時間に変換して考えるのが面倒です。もしも変換する面倒を省きたい場合は、JPN_Time_SubZero.mq4というファイルをXMに取り込むようにしましょう。
JPN_Time_SubZero.mq4はインターネット上で公開されているので、ダウンロードします。その後はXMのプラットフォームを起動してデータフォルダーを開き、「インジケーター」というフォルダーにJPN_Time_SubZero.mq4を入れてください。
JPN_Time_SubZero.mq4の挿入に成功したらMT4を再度起動して、メニューの「挿入」から「罫線分析ツール」「カスタム」の順番で選び「JPN_Time_SubZero」というものを選べば日本時間が表示されるようになります。
◆XMの取引時間には夏時間と冬時間がある
日本で導入が検討されている夏時間という制度。海外のFX業者であるXMではすでに採用されているので気をつけてください。
・ヨーロッパなどで採用されている夏時間
XMのプラットフォーム内での取引時間は月曜日の0時05分から土曜日の23時50分と決まっています。取引時間を日本時間に換算すると、月曜日の6時5分から土曜日5時50分のパターンと、月曜日の7時5分から土曜日の6時50分の2パターンが存在しています。2つの時間帯があるのは夏時間が採用されているためです。
・XMで使用されている夏時間とは
夏時間とは特定の時期だけ時間が1時間早まる仕組みのことです。夏と冬で太陽が出ている時間が極端に違う地域で採用されている時間であり、現在はヨーロッパの各国やアメリカ、オーストラリアなどで用いられています。
そうした国々のトレーダーが多いことから、XMもまた夏時間や付与時間の概念を取り入れられるようになりました。
・XMで使用している夏時間と冬時間が変わる条件
夏時間と冬時間の切り替わりは特定の時期に切り替わるようになっています。夏時間の始まりは3月の最終日曜日の午前1時となり、終了は10月の最終日曜日の午後1時です。その期間以外はすべて冬時間として処理されるようになっています。夏時間と冬時間の切り替えはプラットフォーム内で自動におこなわれるので、トレーダー側で何かを気にする必要はありません。
ただしXMの表示時間をデフォルトではなく日本時間に変更した場合は、この夏時間と冬時間の概念を理解しておかないと、取引したいときに取引ができないということも起こりえますので気をつけてください。
◆XMの取引が最も活性する時間
FX取引はどの時間も一定におこなわれるわけではなく、時間帯によっては取引そのものが活性化されることがあります。ではどの時間帯でよく取引がおこなわれているのでしょうか。
・22時から午前2時までが最もよい時間
XMで取引をするときは22時から午前2時の間が最もオススメです。この時間はロンドン市場とニューヨーク市場という2つの巨大なマーケットが開いている時間でだからです。FX取引全体の内、約50%はこの時間帯でおこなわれているため、価格が大きく変動することがあり、トレーダー側からすると大きな利益を得られる時間帯でもあります。
なお22時から午前2時は深夜に当たるため、人によってはその時間まで起きているのはしんどいかもしれません。そうした場合は仮想VPSの契約をして24時間稼働するサーバーをレンタルしてみてください。サーバーにEAなど自動で取引をしてくれるツールを入れておけば、寝ている間でも取引がおこなわれます。
・スプレッド差が一時的に小さくなる時間
22時から午前2時の時間帯は「スプレッド差が一時的に小さくなる」ことがあります。スプレッド差はトレーダーだけでなくXMの運営側の儲けにも大きく関わる指標です。一般的にスプレッド差が大きいほどXM側の利益が大きくなるのですが、取引の量が増えるとスプレッド差が小さくても十分に儲けられることから、一時的にスプレッド差が縮小します。
またスプレッド差は大きくなるほど、トレーダー側の儲けが減少してしまいます、得られる利益が大きく減少してしまうと、トレーダーが脱退する恐れもあるので、スプレッド差を意図的に小さくするのはそうした事情も含まれているのかもしれません。
◆まとめ
XMは海外のFX業者であるため基準時間は海外のものが採用されており、夏時間があるなど制度に関しても海外のものが使用されています。時間表示は特定のツールを使えば日本時間のものに変化しますが、制度そのものは変えられませんので、XMを利用するときはそうした点に気をつけてください。