XMのゼロ口座を利用していますでしょうか。ゼロ口座はスプレッドがほかの口座よりかなり狭く設定されている口座であり、数分単位で多くの取引がおこなわれるスキャルピングをするのに向いている口座といえます。ゼロという名前がある通り、スプレッドがゼロになる場合もあるとのですが、実際のところどうなのでしょうか。実際にスプレッドがゼロになるかどうか調べてみました。
◆XMのゼロ口座はスプレッドがほぼゼロ
XMのスプレッドはゼロといっていいぐらいの数値を記録していますが、条件によっては若干変わることがあるようです。
・基本的にはゼロ状態
XMのゼロ口座のスプレッドは完全なゼロとはならず、0.4pipsほどのスプレッドが発生するようになっています。理由はスプレッドの仕組みによるものです。スプレッド自体は売値と買値の差額であり、売値と買値が同じ価格になる必要があります。売値と買値は常に変動しており、いっとき同じ状態なることはありますが、常に同じ状態になるわけではありません。そのためゼロ口座であってもスプレッドはある程度発生するようになっています。
・スプレッドが広がるタイミングと狭くなるタイミング
ゼロ口座であってもスプレッドの変動制を採用していることから、スプレッド自体が広がったり狭くなったりします。どうしたタイミングでスプレッドとはありそして下がるのでしょうか。
スプレッドが上がるタイミングとしてよく挙げられるのが「早朝」です。 FXは東京市場やロンドン市場など世界各国の事情と連動しており、大きな規模の市場が開いているとFX取引もまた活発となります。 時差の都合により24時間のほぼ全ての時間帯で何かしらの大きな市場が開いているのですが、唯一早朝の6時から9時までの間は大きな市場が開いていません。オセアニアなど一部の国の市場は開いているのですが、東京市場やロンドン市場と比べると規模が小さいため、取引はあまり活発におこなわれていません。
スプレッドは買値と売値の差額であることから、基本的に双方の取引量が多くなるほど買値と売値の差額は狭まりスプレッドも狭くなります。ですが、取引があまりおこなわれていない早朝の時間帯は、買値と売値の差額が開きやすい傾向にあり結果としてスプレッドが広くなる傾向にあります。
逆にスプレッドが狭くなる時間帯としてあげられるのが「深夜から明け方」の時間帯です。深夜から明け方の時間帯はニューヨーク市場が開いている時間であり、その時間帯はスプレッドが他の時間帯よりも狭くなる傾向にあります。また深夜ほどではないですが、夕方からの時間帯もロンドン市場が開く時間帯であることからスプレッドが狭くなる可能性にあります。
ニューヨーク市場が開いている時間でスプレッドが狭くなるのは取引量が多いからです。ニューヨーク市場は世界で最も大きな市場であるため、FXの取引も活発におこなわれるようになることからスプレッドも狭くなってきます。XMのゼロ口座ではスプレッドがたまにゼロになるのですが、そうなる時間帯は上記の時間帯であることが多いです。
原則としてスプレッドが狭い時間帯で取引をすると得られる利益は多くなりますが、深夜から明け方まで起きて取引するというのは日中仕事をする方にとってはしんどいことかもしれません。そのためニューヨーク市場の空いている時間を狙って取引するときは、体調に気をつけつつ取引をする必要があります。
◆スプレッド以外にも着目してほしいXMのゼロ口座
ゼロ口座の魅力はスプレッドですが、実際にはそれ以外にも注目してほしいところがあります。
・取引がほぼクリーン
XMのゼロ口座で着目してほしいのが「取引のクリーンなところ」にあります。XMではNDD方式を採用しており取引自体はかなりクリーンなのですか、ゼロ口座の場合はそれに輪をかけてさらにクリーンな取引をおこなえるのが特徴です。
理由は採用しているNDD方式の種類の違いにあります。ゼロ口座ではNDD方式の中のECN方式というのが採用されています。ECN方式今日はトレーラーが出した注文に、ディーラーが一切介入することなく取引市場で流すという方式です。ディーラーが一切介入しないためスプレッドに手数料が上乗せされないことから、スプレッドが狭くなっています。
なお国内FX会社の場合はNDD方式ではなくDD方式が採用されています。DD方式のおかげでスプレッドが海外FXよりも狭くなっているのですが、 ディーラー側が注文に対してどのような介入をしているのかが不透明なので注意が必要です。場合によっては不正に価格を操作されて注文が出されたり、成約できたはずの注文がディーラーにとって利益のないため拒否されたりといったことがあります。
・ゼロカットシステムがある
XMではスタンダード口座やマイクロ口座にゼロカットシステムを標準搭載されていますが、ゼロ口座にもゼロカットシステムが用意されています。口座残高がマイナスになると自動で気に発動してゼロに戻してくれるゼロカットシステムにより、ゼロ口座でも安心して取引がおこなえるようになっています。
ゼロカットシステム自体は用意されていても実際に発動されるかどうかは、その時になってみないとわかりません。XMの場合はスイスフランショックやブクレジットのような大きな出来事が起きたときでも、ゼロカットシステムが遅滞なく発動したという事例であります。とりあえず信頼はできるといってよいでしょう。
◆まとめ
XMが提供しているゼロ口座はスプレッドがとにかく低くなっている口座です。変動制を採用していることから、常にゼロになることはありませんが、取引量が多い時間帯であればスプレッドがゼロになることもあります。ただし取引が少ない時間帯はゼロ口座でに」スプレッドが広くなってしまうことには変わりないので、早朝など取引が少ない時間帯は注意が必要です。
またゼロ口座はゼロカットシステムが搭載されていたり、取引の透明性に優れたりしていますので、そうした面でもメリットがあります。