XMではスタンダート口座やマイクロ口座では手数料というのは発生しませんが、ZERO口座になると手数料が発生します。手数料は取引するたびに発生することから、むやみに取引してしまうと利益を減らすと行為となるため注意が必要です。XMのZERO口座でうまく運用するにはスプレッドだけでなく、手数料の仕組みについても知っておいたほうがよいです。今回はZERO口座で発生する手数料の金額やタイミングなどについて説明していきます。
◆XMのZERO口座で発生する手数料はどれくらい?
ZERO口座で発生する手数料はどれくらいになるでしょうか。
・往復取引で10ドル
XMのZERO口座で発生する手数料は往復で10ドルとなっています。注意して欲しいのが「往復で」という点です。ポジションを確保するのに5ドル、ポジションを約定するのにお手数料がそれぞれ発生するようになっています。そのためポジションを確保するだけであれば、5ドルの手数料しかかかりません。
ZERO口座の手数料が多いのか少ないのかに関してですが、残念ながら他のFX会社の口座と比較すると高いと言えます。手数料スプレッド換算にするとXMのZERO口座は大体1.0 pipsです。AxioryやTradeviewなどでもXMのZERO口座のようなものはありますが、手数料はそれぞれ0.6pipsと0.5pipsになっていることから、 XMの手数料は高い部類だと言います。
・取引手数料は高いが平均スプレッドは狭い
XMのZERO口座で発生する手数料は残念ながら多いと言わざるを得ません。ですが手数料を多くしている分、平均的なスレッドが狭いというメリットがあります。ドル円での換算ですが、XMのZERO口座における平均スプレッドは0.1pipsほどです。AxioryとTradeviewドル円の平均スプレッドは、それぞれ0.4pipsと0.3pipsであることから、ZERO口座の平均スプレッドは狭くなっています。
取引で発生する手数料と平均スプレッドを組み合わせると、 XMのZERO口座は1.1pips、Axioryは1.0pips、Tradeviewは0.8pipsになります。数字だけを見るとZERO口座はやや数字が悪いように思うかもしれませんが、スレッド自体は時間などによって変動することもあるため、時間帯によってはほとんど差がなくなる可能性もあることは覚えておいてください。
◆XMのZERO口座で手数料以外に注目すべきところ
ZERO口座は手数料が高いですが、それを補うだけのメリットもありますので紹介していきます。
・レバレッジに優れている
XMといえば高いレバレッジを設定できるのが特徴です。こうした高いレバレッジの設定が行えるのはZERO口座もまた例外ではありません。ZERO口座でも500倍のレバレッジ設定がおこなえるようになっています。
ZERO口座のレバレッジは500倍ですが、他のFX会社のレバレッジはどうなっているのでしょうか。Axioryの最大レバレッジは400倍であり、Tradeviewの最大レバレッジは100倍となっています。(それぞれZERO口座と同じ特性を持つ口座に限定しているので注意してください。)そのためXMのZERO口座が持っている500倍のレバレッジはかなり高い数値であるといえます。
レバレッジが高いことによって得られるのが「必要証拠金の減少」です。高いレバレッジが設定できると取引で用意するべき証拠金の金額が減ることから、少ない金額しか用意できない場合であっても、それなりの規模の取引がおこなえるようになります。
資金が十分にある時も同じです。500倍もの高いレバレッジを設定できることから取引できる金額もまた大きくなることで、かなり大きな規模の取引がおこなえます。トータルも手数料が高いという欠点も、取引で十分な利益が得られれば十分に相殺が可能です。
なおレバレッジは常に500倍が設定できるわけではないので気をつけてください。XMの口座にあるお金の合計額が200万円を超えたらレバレッジの上限が200倍になるなど、制限ルールが設けられています。
・最低入金額が低い
「ZERO口座を使って取引をしたいが十分にお金がない」と考えている方もいるかもしれません。そうした方にとってありがたいのが「ZERO口座は最低入金額が低い」という点です。 1万円から入金がおこなえることから、十分なお金を用意できない形であってもすぐに取引がおこなえるという利点を持っています。
他のFX会社の最低入金額も見てみましょう。 Axioryの最低入金額は2万円であり、Tradeviewの最低入金額は10万円となっています。ZERO口座の最低入金額は、AxioryとTradeviewの最低入金額よりも少ない金額となっています。そのため小規模な取引がおこなえるようになっており、スキャルピンクなど他の口座ではおこなえない取引の練習をするのに向いているのが特徴です。
スキャルピングはスイングトレードやスワップポイント狙いの取引と比べると、注目すべき要素や使うべき手法が異なります。スキャルピングをする時はある程度練習をしておくと本番でもスムーズに取引がおこなえるようになりますので、XMのZERO口座で練習してみてください。
なお最低入金額では他のFX会社よりも低くなっていますが、入金額の上限に関しては、制限はとくにありません。そのため一気に大きなお金を入れたい時は特に支障なく入金が行えるようになっています。
◆まとめ
XMのZERO口座では取引をするたびに手数料が発生するようになっています。手数料の価格は往復で10ドルとなっており、FX取引の手数料としては高いといわざるを得ません。そう聞くとZERO口座はお勧めできない口座のように感じるかもしれませんが、レバレッジが高く設定できたり、最低入金額が低いので少額の取引がおこなえたりなどのメリットもあります。とくに高いレバレッジというのは魅力的なものであり、うまく取引ができれば手数料があっても十分に設けられるようになります。ZERO口座を使用するときは手数料以外のことも考慮するようにしてください。