FXにおける稼ぎ方には、通常の取引のほかにスワップポイントを使った稼ぎ方というのがあります。スワップポイントは通貨に発生する金利の差によって発生するポイントであり、保有するだけで何もしなくてもどんどんたまっていくポイントです。
何もしないでよいことから、通常の取引ではなくスワップポイント狙いで取引をしている人も一定数存在しています。今回はそうしたスワップポイントで稼ぐために必要なことを見ていきましょう。
◆XMでスワップポイント狙いのFXをするときの注意点
何もしなくていいからといって無策で利益が得られることはありません。注意点がありますので紹介します。
・両建てをしない
XMでは買いポジションと売りポジションの量をもつ両建てが可能です。両建て中は証拠金がなくなるなど一部の設定はなくなりますが、スワップポイントに関しては買いポジションと売りポジションの両方で発生するようになります。
こうして聞くと特に問題ないと思えるかもしれませんが、スワップポイント狙いでFXをするときは、両建てをできるだけ避けるようにしてください。
「買いポジションでスワップポイントがプラスならば、売りポジションならばマイナスになるため、両建てをするとスワップポイントはゼロになる」ことが理由だと思うでしょう。ですが両建てをすると大抵はスワップポイントがマイナスになります。
両建てでスワップポイントがマイナスになるのはXMで設定している手数料の影響です。スワップポイントには金利のほかにFX会社が独自に設定して手数料が含まれており、単純な金利の差額よりも少なくなる傾向にあります。手数料が含まれているのはスワップポイントがマイナスの時も同じです。
そのため両建てをおこなうと買いポジションと売りポジションの2つから手数料を取られることになります。両建て自体はあまりメリットがありませんので実施することはないと思いますが、スワップポイント狙いでFXをしている場合はとくにマイナスが大きくなりますので気を付けてください。
・スプレッドとスワップポイントはトレードオフの関係にある
スワップポイントを利用してFXをするときは、スプレッドがある程度犠牲にしなければいけません。スワップポイントとスプレッドは相関関係にあり、基本的にスワップポイントが高い通貨ほどスプレッドが広くなります。
たとえばドル/円とトルコリラ/ドルで考えてみましょう。ドル/円はともにメジャーな通貨であることから取引量が多く、かつ通貨の信頼性も高いことから金利が小さくなりスワップポイントも少なくなります。
トルコリラ/ドルの通貨ペアで用いられるトルコリラはマイナーな通貨に属するため流通量が少ないです。流通量の少ない通貨ほどスプレッドが広くなることから、トルコリラ/ドルはドル/円の通貨ペアの通貨よりもスプレッドが広くなります。ですがマイナーな通貨は信頼性が低いことから金利が高く設定されているのが特徴です。実際にトルコリラの金利はかなり高くなっており、メジャーな通貨であるドルとのペアになるとスワップポイントがかなり高くなり、スワップポイント狙いで大きな貢献を果たします。
◆XMにてスワップポイント狙いのFXで稼ぐために必要なこと
注意点を説明しましたので、今度は稼ぐときのポイントについて説明していきます。
・水曜日はとくに気を付ける
スワップポイント目的でFXをするときは水曜日に気を付けましょう。理由は水曜日になると得られるスワップポイントが3倍になるからです。金利差であるスワップポイントは毎日発生するものであることから土曜日や日曜日であっても発生します。ですがFX取引は土曜日や日曜日などの祝日にはおこなえません。そのため土曜日や日曜日で発生するスワップポイントは水曜日にまとめて加算されるようになります。
「土曜日や日曜日のスワップポイントは金曜日に精算するのが普通では」と思う方もいるでしょう。確かに金曜日におこなうべきだと思いますが、システムエラーによってスワップポイント処理ができなくなるとかなり大変なことになるため、余裕をもって水曜日にしたみたいです。
3倍になるスワップポイントはプラスだけではありません。マイナスのスワップポイントも水曜日になると3倍になるため、発生する損失も3倍となります。何気なく所有したポジションのスワップポイントによって大きな損をしてしまうこともありますので、月曜日ないし火曜日中に現在のポジションで発生するスワップポイントの確認をするようにしましょう。
・費用を抑えたい場合はレバレッジを活用する
スワップポイントで多く稼ぎたいときはレバレッジをうまく活用してください。通常の取引にも言えることですが、保有するロット数が増えるほど1日当たりに得られるスワップポイントも多くなります。
ですが多くのロット数をもつには多大な資金が必要になることから簡単ではありません。資金不足を解決するのに使えるのがレバレッジ。レバレッジの設定値が高くなるほど1ロットあたりに求められる証拠金額少なくなるため、現在の資金で多くのロット数を所有できるようになります。
保有するロット数が増えるほどスワップポイントで得られるポイントは高くなりますが、同時にリスクも大きくなることには注意が必要です。どんな取引にも言えることですが、リターンを大きくすればするほどリスクも大きくなるのが投資の鉄則であり、スワップポイントも例外ではありません。
保有するロット数を増やすときは自分が抱えられるリスクはどれくらいなのかを理解して、増やすようにしましょう。
◆まとめ
スワップポイント狙いのFXをすると必然的に長期的な取引となります。コツコツとポイントを重ねていくことになるため、時間がかかるようになっています。通常の取引の場合は一発勝負に勝てれば大きな利益を得られますが、スワップポイントは一発勝負となることはありませんので気を付けてください。