XMでFXをするときは自分のPCから以外にもVPSを経由しておこなうという方法があります。VPSは外部のサーバーであることから、使用するには手続きや設定をおこなわなければいけません。VPSを使えるようにするにはどういった設定が必要なのでしょうか。その中には複雑なものもあるのでしょうか。今回はVPSを使用するにあたり必要となる設定などについてお話しします。
◆XMのVPSを使うための設定
まずはVPSを使うまでに必要な設定についてみていきましょう。なおVPSを使うにあたり何か用意するものとかはありません。
・マイページでの設定
VPSを使用する場合はXMのマイページから申し込みをする必要があります。まずは公式サイトにアクセスしてください。マイページに来たら画面上部のメニューより「口座」を選択し、さらに「VPS」という項目が出てきますので、そちらもクリックします。
クリックするとリクエスト画面が表示されます。改めてVPSを利用するかどうか聞かれますので、VPSを利用する場合は「VPSをリクエストする」をクリックしてください。
次にリクエストの確認画面が表示されます。VPSは無料で利用できる条件もありますが、基本的に有料です。確認画面では利用料金なども表示されますので、よく読んで確認しておきましょう。利用料金を踏まえてVPSを利用するのであれば「確定」をクリックします。
以上でマイページからのVPS設定は完了です。設定の手続きが終わるとBeeks社からメールが届きます。Beeks社とはXMのVPSを運営している会社です。XMと業務提携している会社であり怪しい会社ではありませんので安心してください。つきはBeeks社から来たメールをもとに手続きをおこないます。
・VPSの初期設定
今度はBeeks社からの手続きをおこないます。まずはBeeks社に書かれている内容をチェックしてください。メールには「VPSの接続先となるIPアドレス」「ユーザー名(大抵はAdministrator)」、「初期パスワード」が記載されています。
接続に必要な情報を確認したら画面下部にある「Download RDP File」をクリックしてVPSへの接続に必要なファイルをダウンロードしましょう。ダウンロードしたファイルを実行するとVPSへのアクセスがおこなわれます。
VPSへの接続には「VPSの接続先となるIPアドレス」、「ユーザー名」、「初期パスワード」を入力しますので、Beeks社から来たものを見つつ入力してください。
なお初期パスワードは最初しか使えず、入力したらすぐに新しいパスワードへ変えなければいけません。そのためログインできると真っ先にパスワードの変更が要求されますので、新しいパスワードをそこで設定してください。
新しいパスワードの設定が終われば、あらためてログイン処理がおこなわれVPSサーバーへ接続されます。VPSのデスクトップ画面が表示されればVPSの設定は完了です。
以降はVPSに接続するときは、ダウンロードしたRDPをクリックし、パスワードなどを入力すれば接続されます。PC側に何かを設定したりする必要はありません。
◆接続後にXMのVPSに対しておこなう設定
VPSは接続できればそのまま使用できますが、使用したいものによっては自分で用意しなければいけないものもあります。
・MT5のダウンロード
VPSのデスクトップには標準装備としてMT4がダウンロードされています。ですがMT5はダウンロードされていません。そのためMT5を使いたい場合は別途MT5をダウンロードする必要があります。
「自分のPCにMT5のインストールファイルがあるからそれを使えばいい」と思いますが、そうはいきません。自分のPCとVPSはRDPを経由して接続していますが、ファイルなどは渡せないようになっています。そのためVPSでMT5を使用する場合は、VPS側でMT5のインストールファイルを取得しなければいけません。
なおVPSのファイルが渡せないので面倒かもしれませんが、自分のPCがウィルスに感染してもVPS側に一切影響を与えないというメリットがあります。VPSがウィルス感染すると自分だけでなくほかの人にも影響を与えるため、仕様的にも仕方ないのかもしれません。
MT5のインストールファイルは様々なところで取れますが、オススメはXMの公式サイトです。VPSからIEなどのブラウザを起動してXMの公式サイトへアクセスして、MT5のインストールファイルを取得し、VPSへ設定してください。
VPSはサーバーの一種ですが、MTのセットアップなどは通常と同じ感覚でおこなえます。
・EAの設定
VPS上でEAを使いたい場合も設定が必要です。そのためにもまずはEAを入手しましょう。とはいえPCからEAのファイルを明け渡すことはできませんので、VPS側で別途取得する必要があります。
そのときにオススメなのがクラウドの記憶媒体。Google Driveなど無料で使える記憶媒体があり、そこで自分のPCで使用しているEAをアップロードし、VPSから改めて接続すれば、比較的簡単にダウンロードができます。EAの設定方法は通常と変わりありませんので、安心してください。
また販売しているEAをVPS経由で入手する方法でも大丈夫です。クラウドを取得するかVPSで直接するかのどちらがよいのかは人それぞれですので、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。
◆まとめ
VPSでは外部のサーバーを使用することから複雑な設定が必要と思う人も多いですが、実際におこなってみると複雑な設定はほとんどなく誰でも簡単におこなえます。VPS側に関しても基本的な設定はすでに終わっているため、接続に必要なRDPをダウンロードする以外ですることはほとんどありません。
さすがに設定されているものは基本的なものに限られていますので、MT5のインストールやEAの設定などは自分でおこなう必要があります。VPS経由でおこなうのは多少違和感があるかもしれませんが、やり方は通常と変わらないので特に問題はならないでしょう。