ネット銀行としての歴史がありながらも従来の銀行業務にとらわれず、国内海外のさまざまな金融商品を取り扱っているのがソニー銀行です。XMでの出金先の候補にもなっており、場合によってはオススメの出金先になります。ソニー銀行はどんなところであり、どういった点がXMにたいしてオススメなのでしょうか。
◆XMで利用できるソニー銀行の概要
XMの送金先の候補となるソニー銀行。ネット銀行の1つなのですが、一体どんなところなのでしょうか。少しだけですが説明してきます。
・ソニー銀行はソニーフィナンシャルグループに属する銀行
ソニー銀行は名前に「ソニー」嫁いていることから推察できるように、ソニーフィナンシャルグループに属する銀行です。2001年に開設したネット銀行であり、国内ではネット銀行のさきがけともいわれています。古くからある銀行と個人のお客様から多くのお金を預かっていることから、信頼度が高くレーティング・ジャパンなどの大手信用格付機関からは、みずほ銀行や三菱UFJ銀行等と同じぐらいのランクが与えられています。
・海外に関わる金融商品サービスが豊富にある
ソニー銀行の強みは「海外に関わる金融商品サービスが豊富にある」ことです。米ドルやユーロ、英ポンドなどおよそ12カ国の通貨で預金ができたり、外貨だてで投資信託やETFなどの金融商品が購入できたりと、さまざまな海外の金融商品をてがけています。
海外に強いのは運用や貯蓄に関することだけではありません。ソニー銀行が発行するキャッシュカードには「Sony Bank WALLET」というVisaデビット機能が用意されています。海外デビットカードを使用すると通常は1.6%から3%ほどの事務手数料が発生するのですが、「Sony Bank WALLET」の機能がついたカードを使えば事務手数料が無料になります。
このように海外相手にさまざまサービスをしていることから、XMなどの海外の口座からの送金にも独自のサービスをおこなっているのが特徴です。
・ソニー銀行の定期預金金利は平均だが普通預金の金利は低い
海外送金には強いソニー銀行ですが「預金の金利が低い」という欠点をもっていることには気をつけてください。ソニー銀行の普通預金の金利は0.001%となっており、金利が比較的高いとされるネット預金の中では低い数値を記録しており、メガバンクと同程度しかありません。そのため出金したあとにそのまま口座に預けておいたとしても、利息はあまり得られないといってよいでしょう。
ただし定期預金の利息は0.15%から0.2%ほどであり、ネット銀行としては平均レベルにあります。XMから出金したお金の用途がまだ決まっていないときは、そのまま普通預金に入れておくのはもったいないですので、定期預金に入れたほうがよいかもしれません。なおソニー銀行では同じ銀行間であれば振込時に手数料は発生しないので、普通預金から定期預金へは何回送金しても手数料が発生しません。
◆XMからソニー銀行に出金するにあたって
銀行によっては海外からの送金を受け付けていないことがあるのですが、ソニー銀行は海外と積極的に関わっているため、XMからの出金を受け付けています。
・XMからの出金で発生する手数料が、ソニー銀行では半分以下になる
ソニー銀行はXMから出金をするときの受け入れ先としてはかなりオススメできる企業です。その理由は手数料にあります。海外の銀行から国内の銀行へ送金をするときは、リフティングチャージと受け取り手数料の2種類の手数料が発生します。受取手数料は出金先のなる銀行が徴収するものなのですが、ソニー銀行は海外とのつながりが強いことから、受取手数料を徴収しません。そのため送金にかかる手数料がリフティングチャージだけとなり、ほかの銀行よりも安くなっています。
銀行が徴収する受取手数料は2500円から4000円ほどとなります。2500円ほどなので、人によってはあまり差が内容に感じるかもしれません。出金するたびに2500円の違いがでるので年単位で換算すると大きな金額になることがあります。
・XMからの出金は1万円からおこなわれる
XMからの出金は最低1万円からおこなえます。ただしソニー銀行の場合、1回の送金に付き2500円近くも手数料に取られてしまいますので、できるだけ1回の送金する金額を大きくして出金回数を減らすようにしましょう。出金額の上限は設定されていませんが、100万円以上の金額を出金すると税務署に連絡がいって、場合によっては税務署から確認の電話が来ることがあることは覚えておいてください。
・ソニー銀行にお金が送られる際は審査がおこなわれる
ソニー銀行は海外からの送金を受け取りと、マネー・ローンダリングなどの犯罪行為がないかの審査がおこなわれ、承認されたものだけが、ソニー銀行口座に入ってくるようになっています。 審査そのものは海外からの送金がおこなわれるたびにおこなわれるものであり、金額の多寡や過去に審査して承認が得られたかどうかなどで免除されることはありません。
審査そのものは通常、数日ほどで終わりますが、場合によっては本人確認をしてもらうなど、利用者に何かしらのことをしてもらう場合がありますので気をつけてください。してもらうことがあったときはメールなどで本人に連絡をするのですが、もしも1ヶ月以上経過しても何もしなかったときは出金そのものがキャンセルされますので注意が必要です。
キャンセルが発生した時点でお金はソニー銀行にあるので、送金ルートを逆走して返金されることになります。その際にも手数料が取られてしまいますので注意してください。
◆まとめ
ソニー銀行は海外の投資信託に対応できたりやETFが購入できたりと、海外の投資活動を積極的におこなっています。XMからの出金は利益が確定する行為なので、出金後のお金の使い方についてはあまり考えていない方もいますが、そうした方はソニー銀行が手がけている金融商品を購入してみることをオススメします。
「リスクを覚悟して手に入れたお金をさらにリスクにかけたくない」という方もいるでしょう。そうした方は出金したら貯金することをオススメします。ただしソニー銀行は普通預金の金利があまり高くはないので、定期預金を作りそちらにお金を入れたほうがよいかもしれません。