XMでは通貨ペアだけでなくCFDつまり株式や原油といった商品も取り扱っています。そうした商品を運用するうえで注意したいのがレバレッジ。XMでは888倍ものレバレッジを仕掛けられるのが魅力ですが、CFDでは商品ごとにレバレッジの上限が決められており、必ずしも888倍が上限ではないからです。今回はそうしたCFDのレバレッジに関するお話をしていきます。
◆XMのCFDに設定されているレバレッジ
XMで取り扱っているCFDによってレバレッジの上限が異なりますので、まずはそうした点についてみていきましょう。
・実際にCFDのレバレッジ上限はどれくらいなのか
XMは888倍というレバレッジを設定できますが、CFDに関しては必ずしも888倍が上限ではありませんので気を付けてください。具体的には「日経225(JP225)の最大レバレッジは200倍」、ダウ平均(US30)のレバレッジの上限は100倍」、「WTI原油(OIL)のレバレッジは66.6倍が最大」となっています。
CFDのほとんどのレバレッジは888倍にはいかないのですが、唯一の例外が金(Gold)と銀(Silver)です。この2つに関しては、最大レバレッジが888倍となっています。
「取り扱う品物によってレバレッジが変わる」というのはCFD特有の現象にも思えますが、そうではありません。こうした性質は通貨ペア側にもあります。実際にドル円やユーロ円など、流通量の多いメジャーな通貨の組み合わせであればレバレッジは888倍となりますが、トルコリラ円など流通量の少ないマイナーな通貨を使用しているときは、レバレッジの上限が100倍まで下がります。
「CFDは取引種目に応じてレバレッジの上限が変わる」というのは意識しやすいのですが、マイナーな通貨に監視はレバレッジが低いことを忘れることも少なくありません。XMで実際に取引するときはそうしたことを似も気を付ける必要があります。
・レバレッジは同じだが必要証拠金は異なる場合もある
CFDの中では種目によっては同じレバレッジの数値が設定されている場合もあります。ですが同じレバレッジであっても実際に必要な証拠金の金額が、異なる場合もありますので気を付けてください。たとえばオーストラリア株価指数(AUS200)のレバレッジ上限は100倍で、1ロット当たりの必要証拠金は約5000円です。対してドイツ株価指数(GER30)もレバレッジの上限は100倍ですが、1ロット当たりの必要証拠金は約15000円と、オーストラリア株価指数(AUS200)の必要証拠金とは大きく異なります。
こうした違いは銘柄自体の価格です。同じ1ロットであってもオーストラリアとドイツの株価指数は大きく異なっていることから、価格も3倍近く異なるようになっています。実際に取引するときは、レバレッジの数値だけでなくこうした銘柄本体の価格にも気を付けましょう。
なお日経225(JP225)はレバレッジの上限こそ200倍と高いですが、1ロット当たりの必要証拠金額は約115円と圧倒的に安くなっています。
◆XMのレバレッジ制限はCFDもまた例外ではない
XMでは特定条件を満たしてしまうとレバレッジの制限を受けます。CFDもそうした制限は免れませんので内容を知っておく必要があります。
・レバレッジ制限を受ける
XMにはレバレッジ制限が設けられています。レバレッジ制限が発生するトリガーは有効証拠金あるいは口座残高の金額。それらの金額が200万円を超えればレバレッジの上限は200倍、1000万円を超えれば100倍がレバレッジの上限となります。
こうしたレバレッジ制限はCFDも例外ではありません。日経225のレバレッジは200倍が通常の上限ですが、有効証拠金が1000万円以上あれば100倍までレバレッジの上限が下落してしまいます。
その一方でWTI原油のレバレッジは66.6倍なため、レバレッジ制限を受けることはありません。このように取り扱うCFDの種類によってレバレッジ制限の影響を受けたり受けなかったりします。有効証拠金ないし必要証拠金がレバレッジ制限に近づいてきたら、取り扱っているCFDのレバレッジ上限を確認しておきましょう。
・ロット数によるレバレッジ制限はない
FX業者によっては口座のお金だけでなく、所有しているロット数によってレバレッジ制限を設けていることがあります。ですがXMにそうした制限はありません。日経225であれば1ロットだけ所有していても、10ロット所有している場合でも、レバレッジの上限は200倍となります。
XMではロット数に応じたレバレッジ制限は基本的にないのですが、ビットコインだけは別です。最大5ロットまでしかもてませんが、所有数に応じてレバレッジの上限が変化します。ただし2019年からビットコインの取引は禁止されたので、気にする必要はあまりないのかもしれません。
・レバレッジ制限の解除方法
レバレッジはマイページから設定変更ができるため、強制的に変更されたレバレッジもマイページから解除することになります。マイページでは口座で選べるレバレッジの上限が表示されることから「500倍」や「888」倍といった数値が選択できます。ですがCFDの場合、日経225のレバレッジ上限が200倍などここに設定されているレバレッジの上限に変更はありません。「マイページで888倍のレバレッジを選んだのだから、CFDのレバレッジも888倍になる」とはいきませんので気を付けてください。
◆まとめ
XMではCFDの場合、レバレッジが200倍であったり100倍であったりと通貨の時よりも低めの数値となっています。ですがそれでも国内のFX業者よりは高いといえます。(
レバレッジの数値こそ制限されているものの、通貨ペアの時と同じくレバレッジの強制的な宣言を受けてしまいます。実際にCFDを取り扱うときは、そうした点に気を付けつつ運用するようにしましょう。