FX取引ではさまざまなチャートの分析方法や取引方法などが作られていることから、かなり自由に取引がおこなえます。ですがそうした自由度の高いFXであっても、禁止行為というのはあり、制限されていることがあります。そうした禁止事項としてよく上げられるのはEAではないでしょうか。EAは人が介入しない取引用のプログラムであることから、FX会社によっては禁止されています。XMではどういったものが禁止されていることなどについて、これから解説していきます。
◆XMでEAは禁止されていない
一般的に禁止されていることもあるEAですが、海外FXであるXMの場合は禁止になっておらず使用が認められています。
・EAを使った取引はOK
FX会社によってはEAを使った取引は禁止にされていることはありませんが、XMでは禁止にはなっていません。XMが禁止になっていない理由はいくつかあり、その1つが「EAを使える分だけのサーバーがある」というものです。
EAが禁止されているFX会社というのは、実はサーバーの性能があまりよくなかったりします。EAは人がおこなうよりも精密かつ、たくさんの取引がおこなえます。EAの処理にサーバー側が追い付かず、フリーズなどの障害を引き起こす恐れがあることから、禁止されるようになりました。
ではXMはどうなのでしょうか。XMのサーバーは「EAの運用を前提」にしていることから、EAの使用が可能です。日本では少数なように感じるEAですが、海外では人件費を抑えたり安定して利益を得たりする目的からよく使用されています。そのため海外FX会社であるXMもEAの使用を前提としたサーバーが用意されており、多くのトレーダーがEAを使っても問題ないようになっています。
2つ目の理由は「トレーダーの利益がXMの利益となっている」からです。国内FXの場合はDD方式というのを採用していることから、「トレーダーの利益=FX会社の損失」という図式が成り立っています。EAは人の感情が介入しないため、トレーダーがおこなうよりも勝率は高いのですが、トレーダーが利益を得るほどFX会社は損をしてしまうため、使用が禁止されるようになりました。EAの質によって勝率は変わるので注意してください。
ですがXMで採用しているNDD方式は、「トレーダーの利益=FX会社の利益」という図式が成り立っている方式です。そのためEAを使って利益を得れば得るほど、XM側も設けられることからEAの使用に関して認められるようになりました。
・どの口座であっても、複数の口座であっても問題ない
XMではスタンダード口座、マイクロ口座、ゼロ口座といった口座があり、いずれの口座であってもEAの使用は認めらえています。またEAの性能や数にも制限はありませんので、基本的にどんなEAも使用できるようになっており、複数のEAを同時に使用することが可能です。
ただしEAにはMT4用のものとMT5用のものがそれぞれあります。MT4とMT5は内部の仕組みがかなり違っていることから、両方の環境で動かせるEAというのはほとんどありません。そのため自分が使っているプラットフォームにあったEAを探すようにしてください。
◆XMにてEA関連で禁止されていること
EAは使用が認められていますが、すべてというわけではありません。
・AIを組み込まれているEA
XMでは特定の条件でのEA自体は禁止されていないですが、AIを使ったEAなどの使用は禁止されています。
EAもAIもプログラムの塊であることには変わりないのですが、AIのみ禁止されています。その理由は何なのでしょうか。考えられる理由は「プログラムの規模とサーバーへの負担」です。
EAはプログラム単体であることから、よほどのものでない限りは規模が大きくなることはありません。ですがAIを使ったプログラムは別です。EAよりも高度かつ複雑な行動ができることから容量が大きく、CPUにかかる負担も大きくなっています。
XMの取引は基本的にXM側が用意したサーバーにアクセスして実施するのですが、AIを使ったものである場合はサーバーのメモリやCPUを大きく消費してしまいます。サーバーへの負荷が大きいと、自分だけでなくほかのトレーダーにも悪影響を与えることから、AIの使用は禁止されるようになりました。
ですがAIの進化は現在おこなわれており、今はメモリやCPUを大きく消費してしまうものも、技術の発展により今の性能を維持しつつメモリやCPUの消費が抑えられる可能性もあります。そうしたらAIを使ったものも合法的になるかもしれません。
・EAを使った高速スキャルピング
XMではEAを使った取引は可能ですが、唯一EAを使った高速スキャルピングだけは禁止されていますので気を付けてください。スキャルピング自体は数分単位で取引をするため、通常状態でも早い取引をおこなうのですが、EAを使うとさらに速度を上げることが可能です。ですがあまりに早すぎる取引は禁止されています。
禁止されているのは「サーバーへの過負荷を防ぐ」ことがあげられるでしょう。XMはEAを使えるために質のよいサーバーを使っていますが、限度があります。とりわけ高速スキャルピングはサーバーに対する負荷が大きくなってしまう行為であることから、禁止されています。
ただしどれくらいの速度が「高速」になるかの具体的なボーダーラインというのは定められていません。スキャルピングでEAを使ったとしても、とくにとがめられることなく使用し続けることもできたりします。
◆まとめ
一般的に禁止されることが多いEAですが、XMでは使用が認められています。使用できるEAの種類や数にも制限がないことから、XMの自由はかなり高いのが特徴です。ですがEAを使った高速スキャルピングは認められていなかったり、AIを使ったものは使用不可であったりと、制限はそれなりに存在しています。禁止事項に触れると警告だけでなく最悪は口座自体を凍結されることもありますので、XMで運用をするときは禁止事項に触れないように気をつけてください。