数分から数十分の間でトレードを繰り返すことにより、利益を得るスキャルピング。ファンダメンタルズ分析などをせず純粋に、テクニカル指標の分析をするだけでおこなえることから、人気のあるトレード手法です。ですがこうしたスキャルピングを禁止にしているFX業者というのは意外と少なくありません。なぜスキャルピングは禁止されるのか、そしてXMは大丈夫なのでしょうか。今回はスキャルピングが禁止されている理由などについて説明をします。
◆XM以外でスキャルピングが禁止されている理由
FX取引ではスキャルピングが禁止されていると聞きますが、どういった理由で禁止されているのでしょうか。
・サーバーの負荷が大きすぎる
スキャルピングが禁止にされている理由の1つは「サーバーへの負荷が大きい」からです。FXの取引はほぼすべてパソコンやインターネットでおこなわれていますが、取引の中心はあくまでもサーバー側。サーバーで口座の残金や所有している通貨などを管理しており、トレーダーはサーバーにログインすることで取引がおこなえるようになります。
スキャルピングは短期間で大量の注文を出すことになるためサーバーの稼働率が上昇、CPUなどパソコンに搭載されているシステムを大量に使用してしまうなど負荷が大きい注文です。サーバーの負荷が増大したときの発生するのが動作の遅延。自分の操作が遅くなるだけでなく、他のトレーダーの操作にも遅延が発生する恐れがあります。スキャルピングによって自分だけでなく他の人にも迷惑を欠けることがあることから、FX業者によってはスキャルピングが禁止されています。
・FX業者が損をしてしまう
スキャルピングが禁止されている理由はサーバー以外にも「FX業者が損をしてしまう」というのがあります。FX業者によってはトレーダーからの注文は、いったんFX業者のディーラーが受け取るDD方式を採用しています。DD方式ではトレーダーからの注文はすべてFX業者が受け取って対処するのが特徴です。たとえばディーラーから通貨を購入する注文がおこなわれると、FX業者側はトレーダーに通貨を売ることによって対処します。
ディーラーはFX業者側の人間であるため最優先するのは「FX業者がいかに儲けられるのか」ということ。FX業者の利益確保のために価格を意図的に変動させたり、トレーダーから受け取った注文を他のトレーダーからの来た注文と相殺させたりすることがあります。
実はスキャルピングはこうしたDD方式と相性が悪いとされています。数分ないし数十分単位で注文を出すことから大量の注文がディーラーに寄せられることになり、ディーラー側で対処できなくなる恐れがあるからです。そのためFX業者側は社内のディーラーを保護する目的でスキャルピングを禁止にしていることがあります。
◆XMではスキャルピングが禁止されていない理由
XMではスキャルピングが禁止されていません。どういった理由で許可されているのでしょうか。
・むしろスキャルピングはXMで歓迎されている
XMではスキャルピングが歓迎されています。その理由はXMがNDD方式を採用していることによるものです。NDD方式とはトレーダーの注文をFX業者の仲介なしに直接取引市場へ流す方式です。ディーラーのすることがほとんど無いので、FX業者が利益を得る手段は取引で発生するスプレッドなどに限られています。そのためNDD方式ではトレーダーから出される注文が多いほど得られる利益が大きくなるのが特徴です。
スキャルピングは短期間で大量の注文が出るため、NDD方式であるとFXは確実に儲けられるなどありがたいトレード方式でもあります。XMはNDD方式を採用しているためスキャルピングは禁止されておらず、むしろ歓迎されています。
・スキャルピング用のEAの使用も禁止されていない
スキャルピングは短時間に取引を集中させることから集中力を要するトレード方式でもあります。集中すると疲れることから、自動で取引をしてくれるスキャルピング用のEAも登場してきており、トレーダーの中にはEAにすべてを任せているという方も少なくありません。
スキャルピングを禁止にしているFX業者では大抵がEAの使用も禁止しています。理由はスキャルピングと同じく大量の注文が出せてしまうため、社内のディーラーの負担が増加してしまうからです。
XMではスキャルピングをするほどにXM自身が儲けられることから、スキャルピングを歓迎しておりEAの導入に関しても反対にはしていません。そのためスキャルピング用のよいEAをみつけましたらXMで積極的に導入することをオススメします。
・XMのポイントが得られないことには注意
スキャルピングおよびスキャルピング用EAの導入を認めているXMですが、スキャルピングをするとXMPというポイントが得られないということには注意してください。XMPとはトレードするごとにXMから与えられるポイントのことです。ただしポイントを得るには「ポジションを所有して10分以上経過すること」という条件を満たす必要があり、数分単位で取引することがあるスキャルピングでは条件を満たせないことも多いことから、XMPを得られないということが度々あります。
一応は規定時間以上キープしていればXMPは得られますが、絶好の条件を逃すということも考えられます。トレードによる利益を取ったほうがよいのか、XMPというポイントを得たほうがよいのかどうかは、直面している状況次第となりますので注意してください。
◆まとめ
XMではNDD方式のためスキャルピングは禁止されていません。それどころか取引がたくさんおこなわれることから、XM にも利益をもたらす行為であるため、スキャルピングは歓迎されています。もしもXMでスキャルピングをしたいと思っていましたら、遠慮せずに思いっきりやりましょう。
なおXMではXMPというポイント付与サービスをおこなっているのですが、スキャルピングでは条件を満たせずにいられないことがあります。スキャルピングをするときはXMPがもらえない場面に遭遇することもありますので、そうした点は受け入れつつ取引しましょう。