XMで利益を手に入れたら、銀行送金を使用することで利益を自分の口座に移せます。そのときに大切なのが口座選びで、選ぶ口座によっては手数料が高くなったり安くなったりするからです。銀行選びの際にオススメしたいのが楽天銀行。手数料が安いだけでなく普通預金と定期預金の利息も高いので、資産運用への転用も可能だからです。今回は楽天銀行への出金についてご紹介いたします。
◆XMの出金先候補となる楽天銀行とは
そもそも楽天銀行とはどんなところなのでしょうか。
・イーバンクという銀行が楽天銀行になった
楽天銀行とは最初から楽天がつくった銀行ではなく、はじめはイーバンクとして存在していました。イーバンク自体は2000年に誕生した銀行で、銀行業務だけでなく当時注目されていたインターネット技術に着目して、新しい技術を導入していった銀行でもあります。
そして2008年に楽天と資本・業務提携をおこない、翌年の2009年に第三者割増により楽天が筆頭株主となることでイーバンクを完全会社化。子会社するに伴い称号も「楽天銀行株式会社」に改めることになりました。
・楽天銀行の手数料無料はランク次第
楽天銀行のよいところとしてあがるのが「手数料をゼロにできる」という点です。楽天銀行は同銀行であれば振り替える金額にかかわらず手数料は発生しないようになっており、他行への振込やATMの利用も回数制限はあるものの無料にできます。回数自体はランクによって決められていますので、楽天銀行を利用する際は確認してみてください。またランクは口座の残高を増やしたり取引を重ねたりすることで上がるようになっています。
楽天銀行の前身であるイーバンクは、ネットワーク技術を使ったいわゆるインターネット銀行であるため、特定の店舗は持っていません。楽天銀行もまた同じであり特定の本店や支店は持たず、インターネット上に存在する銀行となっています。主にお金を引き落とす場所はコンビニのATMになります。コンビニのATM から楽天銀行を選び、そこで楽天銀行のカードを使えば口座にあるお金が引き出せるようになります。
セブン・イレブンやローソン、ファミリーマートなどほぼすべてのコンビニからお金を引き落とせるので、利便性に関してはATMで引きおろすよりも高いといえるかもしれません。
◆XMの出金先を楽天銀行にするメリット
XMの出金先を楽天銀行にするにはどんなメリットがあるのでしょうか。
・出金手数料が安い
「XMから出金するときの手数料が安い」のが楽天銀行を利用するメリットです。XMは海外FX業者であることから口座も海外にあり、国内の銀行口座に出金するときは、リフティングチャージや受取手数料などで5000円近くのお金を取られてしまいます。ところが楽天銀行の場合はリフティングチャージがかからないようになっているので、1回に出金にかかる手数料がおよそ2500円と他の銀行の半分ぐらいで済むのが特徴です。
また楽天銀行側にとってもXMから出金に対しては再提出金額以外の制限を設けてはいないので、トレーダーの好きなタイミングができます。楽天銀行ではリフティングチャージがかからないとは言いましたが、出金額2万円以下(要確認)の場合は、XM側で手数料が徴収されるようになっており、楽天銀行側ではどうすることもできないことなので気をつけてください。
・普通預金の利息が高い
お金を預けたときに発生する利息が高いのも、楽天銀行を利用するメリットのひとつです。メガバンクの普通口座ならば利息は0.001%ほどしかありません。これに対して楽天銀行は普通銀行で0.01パーセントと10倍以上も高くなっています。さらに楽天銀行は条件を満たせは0.02、0.04と金利を上げることが可能です。
普通預金だけでなく定期預金の利息もまた楽天銀行のほうが多くなっています。メガバンクの定期預金利息が、0.01%ほどなのに対して楽天銀行は0.02%から0.03%と2〜3倍ちかく高くなっています。そのため出金した後はお金を一旦、楽天銀行の定期預金に預けるだけでも安定した利益を得られるのが特徴です。なお楽天銀行間での送金は手数料が発生しないため、お金が失われる心配はありません。
◆XMから楽天銀行に出金するときの注意点
楽天銀行にXMから出金するときにはいくつか注意すべきことがあります。
・口座を凍結されることがある
楽天銀行を利用する際の注意点として口座が突然凍結されてしまうことです。通常の銀行でもマネーロンダリングなどの犯罪行為に関わった入った場合は、口座が凍結されることもあるのですが、楽天銀行の場合は犯罪行為以外をしなくても凍結されてしまうことがあります。
楽天銀行で凍結される理由については明確な回答を得られていないのですが、状況から考えて大きく2つの可能性があります。1つ目が「事業目的で楽天銀行の口座を利用している場合」、2つ目は「1千万円以上のお金のやり取りをした場合」です。
事業目的でXMの取引をするという方はほとんどいませんし、1千万円以上ものお金をXMへ入金あるいは出金するということも、余程の有名なトレーダーでない限りはまずないはずです。ですので、XMを使っているときに楽天銀行の口座が凍結するということは、ほとんど起きないといっていよいでしょう。
・専用の店舗がない
専用の店舗がないのは楽天銀行のデメリットともいえます。店舗を出すことになると土地の購入費用や店舗を建設する費用がかかり、さらに店舗を維持する費用や土地の固定資産税の発生などさまざまな出費がかかってしまいます。そのため一部の銀行はあえて店舗を持たずインターネット上に存在する銀行が増えるようになりました。楽天銀行もそうしたインターネット上に存在する銀行の1つです。
インターネット上にしか存在しない銀行であるため、気軽に質問することはできません。一応は質問事項をメールで聞けたり、よくある質問はホームページに記載されていたりするのですが、それでも十分かどうかは疑わしいところです。楽天銀行を利用する際は問題が起きたときに同対処するのかを考えてから取り組むようにしましょう。
◆まとめ
楽天銀行をXMの出金先に指定をすれば、少ない手数料でお金を取り出せるだけでなく、利息の高い定期預金の口座に無料で移せるなど、さらなる資産運用をおこなえます。とはいえ楽天銀行の場合は事前連絡なく口座が凍結されることもあるので、注意が必要です。実際に楽天銀行を運用するときは銀行の利息や注意事項などよく確認してから利用するようにしましょう。