XMの最大レバレッジは888倍と、国内FX業者の平均レバレッジである25倍を大きく上回っているのが特徴です。高レバレッジであれば少ない資金で運用がおこなえる反面、損失によるダメージも大きくなってしまうことがあります。そのためXMではレバレッジ変更ができるようになっています。レバレッジ変更はどんなときにおこない、またそのやり方はどのようなものになるのでしょうか。今回はXMでのレバレッジ変更について説明いたします。
◆XMでのレバレッジ変更の方法
レバレッジ変更および確認はプラットフォームではなくマイページからおこなうことになります。
・XMのレバレッジ変更はマイページからおこなう
XMの最大レバレッジを変更したい場合は、まずはXMの会員ページにアクセスしましょう。
アクセスしたら「アクション」のプルダウンリストをクリックし、そこから「レバレッジ変更」を選択します。するとレバレッジ変更画面が表示されますので、変更したいレバレッジを選択して「リクエスト送信」ボタンを押せばXMのレバレッジ変更は終了です。
レバレッジ変更の操作をすればすぐにおこなわれるわけではなく、申請後はスタッフが手動でさまざまなことをおこなう都合で、数時間から数日の期間を要することになるので気をつけてください。なおレバレッジを変更がおこなえるのはリアル口座だけであり、デモ口座側はレバレッジの変更はできないようになっています。もしも変更したい場合は新たに口座を作りなおす必要があります。
・レバレッジが変更されたかどうかはマイページから確認する
レバレッジ変更が適用されたかどうか確認したい場合は、マイページのトップページにある「アカウント概要」欄に記載されている「レバレッジ」という項目をみれば確認ができます。レバレッジ変更をおこなったら、ときどきチェックしてみましょう。
また現在のレバレッジはプラットフォーム上からでも確認することが可能です。ホーム画面左側にあるナビゲーターに記載されている口座名にマウスを合わせると、その口座での最大レバレッジが表示されます。
◆XMでレバレッジ変更をするのはどんなときか
XMは口座を作るときにレバレッジを設定できるので、そのときに最大レバレッジを仕掛けておけばそれで基本的には大丈夫です。それでもレバレッジを変更するのにはどんな理由があるのでしょうか。
・強制的なレバレッジ制限が発生したとき
XM ではレバレッジが強制的に下がるときがあり、元に戻すときは手動でレバレッジ変更をおこなうことがあります。レバレッジの強制変更とは国際的に大きなイベントが起きたときに発生します。
たとえば2017年4月に起きたトルコ憲法改正国民投票では、トルコリラを使用した通貨ペアのレバレッジがすべて20倍までダウンしました。ほかにも同年の6月に実施されたフランス国民議会選挙では、ユーロ通貨ペアのレバレッジが200倍まで低下しました。
こうしたレバレッジの強制はイベントがすぎれば元に戻るのですが、強制的に減少したレバレッジまでは元に戻らないようになっています。そのためイベント後にユーザーがマイページにアクセスしてレバレッジ変更をおこなう必要があります。
・入金金額が一定以下になったとき
レバレッジに強制変更が入るきっかけはもう1つあり、それが「取引口座残高の総額が一定額以上になったとき」です。口座残高の総額が2万ドル(約200万円以上)に達すると、レバレッジは強制的に200倍まで下げられてしまいます。さらに100万ドル以上(約1000万円以上)が口座にあると、レバレッジは最大100倍まで低下してしまうので気をつけてください。
こうしたレバレッジの低下は顧客保護の名目でおこなわれます。 レバレッジが高いということは取引で得られる利益だけでなく損失までも大きくなるのが特徴です。そこに多額の口座残高も含めると、取引に使える資金が膨大なものとなります。そうした状態で取引をおこない、もしも損失が発生するとトレーダーが受けてしまう損失もまた膨大なものになってしまいます。そのためトレーダーを守るという名目でレバレッジに制限が設定されるようになりました。
口座残高が基準未満になればレバレッジの制限も解除されるのですが、レバレッジの設定はそのままとなってしまいますので、あらためてマイページからレバレッジの変更をおこなう必要があります。
◆XMでレバレッジ変更して割合を下げるときの注意点
XMではレバレッジを上げるだけでなく下げることもできます。ですがレバレッジを下げる際はあることに注意する必要があります。
・レバレッジを下げる必要証拠金の金額が上がってしまう
レバレッジを下げるときの注意点としてあげられるのが「必要証拠金が上がってしまう」ということです。必要証拠金とは取引を継続するにあたって最低限用意しなければいけない証拠金のことであり、「約定レート×取引通貨単位×数量÷最大レバレッジ」という計算式で計上できます。計算式の中にレバレッジが含まれており、かつ割り算の分母として用いられていますので、レバレッジを下げてしまうと必要証拠金の金額が大きくなってしまうので注意しましょう。
含み損ないし含み益が発生している取引が、必要証拠金の変化によって取引が打ち切られてしまうと、意図しない損失や利益が発生する恐れがありますので、気をつけてください。レバレッジ変更によって決済されてしまうような取引がありましたら、レバレッジ変更前に取引を終わらせることも検討する必要があります。
◆まとめ
基本的にレバレッジが高いほど、必要な資金が少なくなり、うまくいけば多大な利益が計上できます。ですが取引に失敗した場合は損失もまた大きなものになってしまうので、気をつけなければいけません。常に最大レバレッジで取引するのでもよいですが、自身の取引のやり方などを分析して過剰なレバレッジ設定を避けるなど、自分に合ったレバレッジを見極めて取引をすることもまた大切となります。