XMでおこなっているFXの取引やCFDなどは取引市場は需要と供給によって価格が決定されることから、その価格は常に細かく、ときどき大きく変動しています。相場が常に上がったり下がったりすることから、うまくいけば利益を獲得できる反面、予想もしない流れに巻き込まれて損失が発生してしまうもあります。そのため取引しようと思っても損失が気になってしまい、取引に躊躇してしまうという方も少なくありません。そこでXMではロスカットという、トレーダーが一定以上の損失がでないような仕組みを採用しました。今回はXMで用いられているロスカットについて説明をしていきます.
◆XMでおこなわれるロスカットの仕組み
XMで取り入れられているロスカットは、どんなものであり、どういった条件を満たしたときに発動するものなのでしょうか。
・XMで強制的に約定されてしまうロスカット
ロスカットとは取引における証拠金維持率が一定以下になった場合に、トレーダーの意思に関係なく強制的に約定されてしまう仕組みのことです・
証拠金維持率が下がるということは取引における損失が一定以上になったということにもなるため、ロスカットが発動されたら、それ以上の損失をトレーダーが被ることはありません。 またロスカットは取引によって強制的に発動されてしまうためユーザーが現在取引をしているかどうかも関係なしに発動するのが特徴です。
・XMでロスカットが発生する条件
XMでロスカットが発動する条件は「証拠金維持率が20%以下」になったときです。国内のFX業者の場合、証拠金維持率が50%から100%で発動することが多いのでXMの20%とは数字は他の業者と比較しても低く、ギリギリまで取引をすることができます。
証拠金維持率の計算方法は「証拠金維持率=時価評価総額÷必要証拠金×100」となります。
例えば時価総額100万円の通貨を、必要証拠金5万円でレバレッジを20倍にして購入した場合は「100÷5×20=400」となり証拠金維持率は200%になります。これがもし通貨の時価総額が80万円まで下落した場合は「80÷5×20=280」で証拠金維持率は280%まで下落します。
◆XMで起こりえるロスカットの発生タイミング
証拠金維持率が一定になるとロスカットはトレーダーの意思に関係なく発動します。ではどんなことが起きたらロスカットが発生しやすくなるのでしょうか。
・XMで取引しているものの価格が下がったときにロスカットが発生しやすい
ロスカット起きる条件としてあげられるのが「保持しているものの時価評価総額が下がる」ことです。ロスカットが起きる証拠金維持率の計算では時価評価総額を使用するため、それが低下するとロスカットが発生しやすくなります。時価評価総額の変動は運によるところも大きいので確実に読むのは難しいですが、ロスカットが発生する価格に近づいたら、その前に約定してしまうなどトレーダー側でもできる対策はあります。ロスカットが起きることに抵抗がある方は実施してみてくだい。
・出金をすることXMではロスカットが発生しやすい
出金をするときも意図せずにロスカットが発生する場合があるので気をつけてください。証拠金維持率で計算に必要な「必要証拠金」は、それ自体の計算式が「口座にある資金+取引しているものの評価損益-出金依頼額」となっていいます。そのため出金をすると必要証拠金の額が下がってしまい、結果として証拠金維持率が20%を下回りロスカットが発動することがあるかもしれません。出金をするときは有効証拠金が最低いくら必要になるのかを計算してからおこなうようにしましょう。
◆XMの取引でロスカットが発生するのを防ぐ方法
ギリギリまで取引ができるとはいえ、ロスカットはできるだけ避けたいものです。どんなことをすればロスカットの発生を避けることができるのでしょうか。
・XMで設定するレバレッジを下げる
888倍もの高レバレッジを仕掛けられることがXMの魅力です。ですがレバレッジを高くすればするほど得られる利益と損失が大きくなってしまうことから、ロスカットも発生しやすくなるという見方もあります。そのため意図的にレバレッジを低く設定することもまたロスカットを起こさせないための対策になります。とはいえ高レバレッジを仕掛けられることがXMの魅力なので、それを完全にやめてしまうというのはもったいないことなのかもしれません。
ハイリスク・ハイリターンな傾向にある取引では50倍など低いレバレッジを設定する一方で、価格変動が少なく長期の目線で安定して運用できるものに対してはレバレッジを888倍と高めに設定するなど、リスクが高いものは低レバレッジ、安定しているものは高レバレッジにするなど、状況に応じてレバレッジを調整することも考えてみてください。
・ロスカット対策として証拠金を増やす
国内のFX 業者では証拠金維持率が一定以下なった場合、証拠金維持率を一定まで戻すために追加資金の投入、つまり追証をトレーダーに要求します。XM ではゼロカットという仕組みを採用しているので、追証を求められることはないのですが、取引の途中で証拠金を追加すると証拠金維持率が上がるのでロスカットが起こりにくくなります。
取引しているものの中にはできるだけロスカットを起こしたくないというのもありますので、そうした取引では証拠金維持率が20%以下になる前に証拠金を追加するなどの対策をおこなうようにしてください。
一般的にスキャルピングやデイトレードなど短期間で何度も取引をおこなうものの場合は証拠金維持率が300%~500%、スイングトレードのように長期の目線に立っておこなう取引であれば800%~1000%ほどあることが望ましいとされています。
◆まとめ
XMにはロスカットがあり、取引で一定以上の損失がでないようになっています。ただしあくまでも損失の拡大を防ぐためのものであり、損失そのものを防ぐわけではありません。そのため「ロスカットがあるから思い切った取引ができる」と考えて取引をしてしまうと、多大な損失を受けるなど手痛いしっぺ返しをもらうそれが荒れます。相場の流れを見て良くなる様子がないときはロスカットよりも前に約定するなど、状況によっては早め早めに手を打つ必要もありますので気をつけてください。