日本国憲法では納税の義務が定められています。そのため働いてお金を得た場合は稼いだ金額に応じて税金を納める必要があります。XMなどでおこなっているFX取引もまた例外ではありません。ですが納税しなければいけないといわれるほど、気になることもあります。それが「税金を納めないとどうなるのか」ではないでしょうか。当然ながら税金を納めないのは違法行為であるため、重大なペナルティを受けるようになります。今回はそうした税金に関するペナルティについてお話しします。
◆XMのFX取引に関する税金を納めなかったときにおきること
税金は国家を運営する原資になることから、収めるのを怠っていた場合はペナルティが課せられるようになっています。
・税務署からお尋ね文書や呼び出し通知がくる
税金を納めなかったから即座に逮捕、とはなりません。収める予定だったけれど忘れていたり、ついうっかり金額を間違えていたりするケースがあるからです。そうした事態を考慮して税金を納めていない場合は、最初に税務署からお尋ね文書や呼び出し通知などが届きます。
お尋ね文書には税務署から確認したいことが記載されていますので、正直な回答内容を記載して返信してください。呼び出し通知に関しても同様で、申し出などがあれば素直に受けるようにしましょう。
・無申告加算税など税金のペナルティが発生する
税金をきちんと納めていれば特に問題はありませんが、逆に納めていなかった場合はどうなるでしょうか。無申告であった場合は無申告加算税や延滞税などの税金が別途課されるようになります。本来納めなければいけない税金の金額を計算し、その15%分を無申告加算税として納付しなければいけません。
延滞税のほうは収める税金に対して年利14.6%を掛けて算出した金額を納めることになります。年利であることから納税するまでの期間が短くなるほど収める額を少なくできるのが特徴です。なお追加で税金を納める場合、期限の2か月前までに収めた場合は延滞税の年利を7.3%まで減らせるようになります。ペナルティによるダメージを抑えたいときはできるだけ速やかに出すようにしましょう。
うっかり納税を忘れていた場合はここまでですが、意図的に脱税をしていたなど悪質な行為が見られる場合は、重加算税を別途追加されますので気を付けてください。
・過去にも税金を納めていない場合は追徴金が発生する
税金を納め忘れたことによるペナルティはその年だけではありません。過去に得た利益や収めた税金などに関しても調査がされるようになり、ここでもし税金の未納などが発覚した場合は、延滞税などがかかるようになります。
◆それでもXMのFX取引で得た利益から税金を納めないとどうなるか
税務署からの問い合わせに答えず、延滞税や無申告加算税を納めないことも、できることはできます。ですがその選択の結末は恐ろしいことが起きますのでやめたほうがよいです。
・督促状がとどく
税務署職員が大量に自宅へ押しかけて財産を没収していく、ことをイメージしますがいきなりおこなわれることはありません。基本的には幾度かの段階に分かれており、それらがすべておこなわれた後に差し押さえが強制的におこなわれるようになります。
最初におこなわれるのが督促状の送付です。税務署から「収めていない税金があるので早く収めてください」などと記載された督促状が届くようになります。この段階で納税をすれば延滞税などのペナルティはあるものの、差し押さえを回避することが可能です。
・差し押さえに向けての財産調査がおこなわれる
督促状を無視し続けると、いよいよ差し押さえに向けて動くようになります。その時におこなわれるのが財産調査。効率よく差し押さえがおこなわれるようにするため、対象の預金や保有している資産などの調査がおこなわれます。
調査自体は税務署の職員などが中心におこなわれるため、こちら側で何がおこなわれているのか気づくことはありません。ですが水面下では確実に調査がおこなわれます。
・差押通知書、差押予告書が届く
財務調査をして差し押さえるべき財産の把握が終わると、今度は「差押通知書」や「差押予告書」などが届くようになります。差押通知書とは「xx月xx日に差し押さえがおこなわれる」など差し押さえがおこなわれる日付などが記載されている書類です。
人によっては「差し押さえが来る前に逃げればいい」と思うかもしれませんが、やめましょう。逃げた後が問題になるからです。逃亡した後も生活をしていく都合上、お金を稼がなければいけません。そしてお金を稼ぐと所得税などの税金が発生するようになります。そうした納税の流れから逃亡先を特定され、あらためて差し押さえをしてくる可能性があります。
お金を得ることなくどこかに潜伏するという方法もあるでしょう。ですが食費などでお金はどんどん消費していきます。どんなに資金を用意したとしても増やす方法がなければ、いずれ資金が枯渇するのは目に見えています。
・実行
差押通知書や差押予告書に記載されている日がきたら、いよいよ差し押さえがおこなわれます。差し押さえの対象はXMなどで稼いだお金が入っている通帳だけでなく、売却可能な資産や第三者に対して効果のある債権なども対象となります。
一般的に差し押さえと聞くとあらゆるものが没収されることをイメージしますが、実際のところそうしたものは正しくありません。洗濯機や冷蔵庫など日常生活に必要なものに関しては、差し押さえの対象外となり必ず手元に残るようになっています。
◆まとめ
「税金は高いから納めたくない」と思っている人もいるでしょう。ですが税金を原資に警察署や消防署は活動しており、国民皆保険を運営するための資金となっています。もしも税金を納めないとどうなるでしょうか。
国が運営している保険や警察が成り立たなくなることから、自分で保険を用意したり、自前で軍隊を雇ったりする必要があります。当然犯罪が起きたら自分で何とかしなければいけないので、税金を納めていた時よりも費用が掛かるようになるでしょう。そうした笑えない事態を回避するためにも、XMのFX取引などで稼いだ場合は、しっかりと税金を納めるようにしましょう。