通貨を数えるときは硬貨であれば1個2個、紙幣であれば1枚2枚といった単位でそれぞれ数えるはずです。ところが XMなどで取引するときは通貨を1枚2枚といった単位で数えることはせず、1ロット2ロットと「ロット」という単位で数えるようにしています。XM取引で使われるロットというものは一体何なのでしょうか。ここではこのロットについて説明いたします。
◆1ロットなど、XMで使用しているロットという言葉の意味
そもそもXMで使用しているロットというのは一体どういうものなのでしょうか。XMで使用しているロットの意味と本来使われていた場所などについて説明をしてきます。
・1ロットなどは特定の単位を表わしている
XM におけるロットとは取引をする通貨の量のことです。 FXでは通過を1枚2枚とバラバラに取引をすることは基本的にできません。大抵は1000枚や1万枚など特定の数量単位で取引をおこなうようになっており、使用している単位のことをロットと呼んでいます。いいかえればロットという言葉には明確な量というのは存在しておらず、FX業者によって1ロットあたりの通貨の枚数が異なっています。
・1ロットなどのロットは製造関連で使用される言葉
ロットという言葉は、もともと製造した商品を管理するときに使用されていた言葉です。そのためロットは製品をつくる工場や企業などで使われていた言葉だったのですが、FXでも一定数の通貨を1つの単位として取引をすることから、ロットという言葉が使われるようになりました。なお製造現場では製品を入れたパックやケースに対してロット番号というものを割り当てているなど、ロッドという言葉自体は今でも製造現場でも使用されています。
◆XMの中でも1ロットの内容が違う
XMでは同じ1ロットであっても、使用する口座によっては通貨の枚数が異なる場合があります。どれくらい変わるものなのかをみていきましょう。
・XMの1ロットあたりの通貨数は使用する口座によって異なる
ロットは取引単位そのものですが、使用する口座によって通貨の数量が異なりますので気をつけてください。スタンダード口座とゼロ口座は1ロットあたりの通貨数が10万枚となっているのに対して、マイクロ口座は1ロットとあたりの通貨数が1000枚となっています。
1ロットのあたりの通貨数が10万枚と1000枚の2種類があるものの、XMで取引をする人は大抵スタンダード口座で取引をすることから、一般的には 「XMの1ロット=10万枚」として扱われることが多いです。
なおXMでの1ロットは10万枚ですが、国内のFX業者の場合は1ロットの平均通貨量は1万枚です。そのため国内FX業者で経験を積んだ方がXMに移籍した際、1ロットあたりの通貨量を勘違いして思わぬトラブルに遭遇することがありますので、気をつけてください。
・XMで使用されているロットの最小値は1ロットではない
それではXMにおける最小ロットと最大ロットはどれくらいになるのでしょうか。XMにおける最小ロット数は0.01ロットです。ただしこの数字はスタンダード口座、ゼロ口座には当てはまるのですが、MT5のマイクロ口座のみ、最小値が0.1ロットとなっているため、気をつけましょう。
最小ロット数は0.01ロットに対して、最大ロット数はスタンダード口座とゼロ口座では50ロットとなっています。マイクロ口座、のみ上限が100ロットとなっており、こちらはMT4とMT5で同じになります。
50ロットと聞くとあまり数量的には多くないようにも思えるかもしれません。ですがスタンダード口座の場合は1ロットあたり10万枚もの通貨をもつことになりますので、50ロットとは500万枚の通貨をもつことを意味しています。そのため50ロットはかなり大規模な取引になることを覚えておいてください。
◆XMで1ロットの取引をするときに用意する必要証拠金
XMでは取引をするときには必要証拠金というのを用意しなければいけません。1ロットの通貨を入手するにはどれくらいのお金が必要なのでしょうか。
・1ロットを保持するために用意しなければいけない必要証拠金
XMではレバレッジを仕掛けて取引をできるのですが、ある程度のお金は自前で用意しなければいけません。取引をするにあたって必要なお金のことを必要証拠金といい、取引をするロットの数量が増えると必要証拠金もまたふえていきます。
それでは1ロットもの通貨を約定するには、どれくらいの必要証拠金が必要になるでしょうか。約定における必要証拠金の計算式は「約定レート×取引通貨単位×数量÷レバレッジ」です。今回は約定レートを120円、最大レバレッジは XM で設定できる上限の888倍、スタンダード口座を使ったので数量は10万枚としてみましょう。これらの数字を計算式に当てはめると「120×100, 000×1÷888=13,513」となるので、必要証拠金は約1万3千円ということになります。
・50ロットで発生する利益と損益
1ロット分の通貨を入手するのに必要な必要証拠金がわかりましたので、今度は上限である50ロットのときの必要証拠金についてみてみましょう。
必要証拠金の計算式はさきほどと同じ「約定レート×取引通貨単位×数量÷レバレッジ」ですので、単純に数量のところを「1」から「50」に変えるだけでよくなります。計算式に数字を当てはめると「120×100, 000×50÷888=675,675」となりますので、50ロットの場合は必要証拠金が675万6千円ほど用意しないといけないことになります。
50ロットも通貨を保有する場合、わずかな価格変動でも利益と損失が大きくかわりますので気をつけてください。たとえば1pips(0.01円)かわるだけでも価格は60万円も動くことになります。
◆まとめ
ロットは取引における一定の通貨数の単位であり、同じ1ロットでも口座によって通貨量が異なりますので、その辺はよく理解しておきましょう。基本的には取り扱うロットの数が多ければ多いほど利益や損失のふり幅が大きくなります。ですので、取引をする際はレバレッジだけでなくロッドの数にも気をつけておこなうようにしてください。