「XMの時間が日本時間じゃないから面倒くさい」と思ったことはありませんか。XMは海外のFX業者であるため、時差の都合などで表示される時間が日本時間とは異なっています。ではMT4で使用される時間を日本時間にする方法はあるのでしょうか。実はあります。あるツールをダウンロードしてMT4に読み込ませれば簡単に日本時間へと変わります。どういったツールをダウンロードすればよいのでしょうか。今回はXMと日本時間に関わることについて説明していきます。
◆XMのMT4で使用する時間を日本時間にする方法
MT4の時間をXMの時間にする方法はありますので紹介していきます。
・日本時間に帰るインジケーターを取得する
XMで使っているMT4の時間を日本時間にしたい場合は、「JPN_Time_SubZero.mq4」というインジケーターを使う以外に方法はありません。「JPN_Time_SubZero.mq4」自体は無料で取得できるようになっていますので、ブラウザを使って検索をしてダウンロードしてください。ファイルの容量自体は7KBほどなので、ダウンロード自体もすぐに完了するかと思います。
なおMT4の時間を日本時間にかえるインジケーターは、基本的にどのバージョンのMTに対しても適用できます。ただし古いMT4の場合は、インジケーターがセットしたもののログインできないため取引もできない、というケースもありますので、使用するMT4はなるべく最新のものにしましょう。
・インジケーターをセットする
日本時間にする「JPN_Time_SubZero.mq4」のインジケーターを取得したら、まずはMT4を起動してログインしてください。メニューにある「ファイル」から「データフォルダを開く」をクリックします。データフォルダが表示されますので「MQL4」、「Indicators」の順番でフォルダをクリックします。
「Indicators」フォルダに「JPN_Time_SubZero.mq4」をコピーすれば設定は完了です。MT4にJPN_Time_SubZero.mq4があることを知らせる必要があるので、MT4を一旦終了して再度起動しましょう。MT4を起動したら、日本時間にしたいチャートを表示します。チャートを表示したらメニューにある「挿入」から「罫線分析ツール」、「カスタム」を順次選択していきます。カスタムの中にさきほど設定した「JPN_Time_SubZero」があるので選択してください。
以上の手順をおこなえば、チャートの時間がデフォルトの時間から日本時間へと変化します。なお上記の手順はパソコン版のMT4での操作です。スマートフォン版のMT4に関してはまだ専用のインジケーターが存在していないため、変更はできませんので気をつけてください。
・日本時間をカスタマイズする
「JPN_Time_SubZero」の設定はデフォルトでも問題ないですが、ユーザー自身でカスタマイズもおこなえます。ただし説明内容が英語表示なので、どの設定でどこが変わるのかがわからないかもしれません。ここでは一部の機能ですが、設定できるものと内容について紹介していきます。
「TimeInterval：ローソク本数の時間表示を変更します。細かく分析したいときは数を増やしましょう。（デフォルト：12）」「UseLocalPCTime：自分が使っているパソコンの時間を基準します。（デフォルト：true）」「Time_difference：手動で時差設定。UseLocalPCTimeの設定がfalseでないと変更できません。」上記以外にも帰らえる設定はありますので、いろいろと試してみてください。
◆XMのMT4で使っている時間と日本時間はどれくらいずれている？
MT4の時間は日本の時間とは違うのですが、実際のところどれくらいずれが発生しているのでしょうか。
・XMの表示時間は日本時間の6時間から7時間ほど遅れている
XMのMT4で使用している時間はGMT+2（GMT;グリニッジ標準時）であり、日本時間はGMT+9であるため、「9-2」の7時間ずれていることになり、日本時間のほうが7時間進んでいることになります。たとえばMT4で「4時」を示しているのときは、7時間早めれば日本時間となるため、このケースでは11時となります。
このときに注意してほしいのが「XMでは冬時間と夏時間の制度がある」ことです。XMというより海外では夏時間と冬時間の切り替えをおこなっている場合があります。具体的には冬時間から夏時間になると1時間、時間が早くなります。時間変更に伴いGMTの表示時間も夏時間になると、GMT+2からGMT+3へと変化しますので注意してください。日本では冬時間と夏時間の切り替えはまだ採用されていないため、XMで冬時間から夏時間に切り替わると、時間のズレも7時間から6時間に変化します。
・キプロス共和国の時間
XMで採用しているGMT+2とはキプロス共和国の時間となります。XMの本社自体がキプロス共和国にあることからこのようになったみたいです。「居住地設定したのだから、時間も住所によって変えてほしい」と思うかもしれませんが、そういったサービスはおこなわれていません。そもそもMT4自体がXM専用プラットフォームではなく、汎用プラットフォームなため手を出せないという事情があります。また日本はどの地域にいても1つの時間だけとなっていますが、アメリカなどは国土が広いため8つの異なる時間をもっています。
国ごとの時間事情に合わせて調整するのは大変ですし、引っ越しをしたら引越し先の時間を調べて変更するなどかなり面倒です。そうした面倒くささを避けるために、あえて何もしないことを選んだ可能性もあります。
◆まとめ
MT4の時間を日本時間に変更したいときは「JPN_Time_SubZero.mq4」をダウンロードしてください。ファイル自体は容量も大きくなく、セットアップも簡単におこなえることから、作業自体も短時間で終わらせられます。ただしXMでは冬時間と夏時間があり、特定の時期になると時間が変わるようになりますが、日本時間にするとそうした調整は発生しません。日本時間にするときはそうした点に注意してください。