XMでMT4のインストールが終われば、いよいよ注文を出して取引をします。注文には様々なものがあり、自分がおこないたいことに適した注文パターンを選ぶ必要があります。とはいえ注文のパターンは多いので、選ぶのに難儀するかもしれません。
そこで今回は多くのトレーダーがおこなっている基本的な注文について調べてみました。基本的な注文とは多くおこなわれている注文でもありますので、注文方法に困ったときは今回紹介する注文を参考にしてみてください。
◆XMのMT4でおこなえる注文1、成行注文
価格を指定せずに注文するのが成行注文です。現在の価格で注文がおこなわれることから比較的多くのトレーダーがこの注文方法を選んでいます。
・成行注文とは
成行注文は現在の価格で注文をする方法です。現在の価格で自動的に注文されることからトレーダー側で価格の指定はおこなえません。
・MT4で成行注文をする方法
MT4で特定通貨ペアの成行注文をしたいときは、まず対象ペアのチャートを表示してください。チャートを表示できたらメニューにある「新規注文」をクリックします。チャートを右クリックして「注文発注」、「新規注文」の流れでも大丈夫です。
新規注文をクリックすると「オーダーの発注」という画面が表示されます。オーダーの発注画面を表示されたら、まずは注文種別を確認してください。注文種別の選択項目が「成行注文」になっていれば成行注文で処理がおこなわれます。
成行注文でなっていることを確認したら「数量」欄に注文するロット数を入力し、買い注文ならば「成行買い」、 売り注文であれば「成行売り」それぞれ選択すれば成行注文は完了です。
決済指値と決済逆指値は、必須ではありませんが、リスク回避をしっかりしておきたい場合は入力しておきましょう。
・成行注文のメリットとデメリット
成行注文のメリットは「すぐに注文が実行される」点です。注文するときに現在の価格で自動的に注文がおこなわれることから、注文が拒否されることはほとんどないため、一度成行注文を出せば以降の処理はすんなりとおこなわれます。
「注文しやすい」のもメリットです。今の価格で自動的に処理されることは、言い換えれば価格を考慮しつつ注文する必要がないため、価格を見ながら注文するタイプと比べて考慮するポイントが減ることから負担が少なくなります。
逆に成行注文のデメリットは「予想外の価格で注文される場合がある」ことです。 価格を時価で処理するため、トレーダー側で価格に関する介入は一切おこなえません。そのため相場が急激に動いている状況下で成行注文をすると、予期せぬ価格で注文がおこなわれる場合もあります。
理想的な流れになっているならば成行注文をしても問題ないかもしれませんが、流れの分岐点などで成り行き注文してしまうと、意図しない損失を招いてしまいますので気をつけてください。
逆に価格があまり変動しないレンジ相場であれば、成行注文をしても特に問題ないといってよいでしょう。
◆XMのMT4でおこなえる注文2、指値注文
基本的な注文の2つ目は指値注文です。価格を指定する注文であり、こちらもよく選択されています。
・指値注文とは
指値注文は現在の価格で注文をする方法です。現在の価格で自動的に注文される成行注文とは異なり、価格をトレーダー側で指定します。
・MT4で指値注文をする方法
MT4で特定通貨ペアの指値注文をしたいときは、成行注文と同じく取引したい通貨ペアのチャートを表示してください。チャートを表示できたらメニューにある「新規注文」をクリックします。こちらもチャートを右クリックして「注文発注」、「新規注文」という流れで問題ありません。
新規注文をクリックすると「オーダーの発注」という画面が表示されます。オーダーの発注画面を表示されたら、まずは注文種別を確認しましょう。注文種別の選択項目を「成行注文」から「指値注文」にすることで指値注文の処理がおこなわれます。
指値注文ではさらに注文内容も指定しなければいけません。注文内容は「Buy/Sell」と「Limit/Stop」によって分かれます。
「Buy/Sell」の「Buy」は買い注文を意味し、「Sell」は売り注文を意味しています。
「Limit/Stop」の「Limit」は指値、「Stop」は逆指値です。そのため「Buy Limit」は買い注文の指値、「Sell Stop」は売り注文の逆指値となります。上記内容を理解し、自身がおこないたい注文と同じものを選ぶようにしましょう。
指値注文でなっていることを確認したら「数量」欄に注文するロット数を入力し、「発注」をクリックすれば注文処理は完了です。
・指値注文のメリット・デメリット
指値注文のメリットは「自分の理想とする注文ができる」ことです。指値注文は注文する通貨ペアやロット数だけでなく、注文の価格も指定します。成行注文の場合は相場に流されやすいのに対して、指値注文は相場に流されにくい性質をもっています。
逆に指値注文のデメリットは「成約しにくい」ことです。相場とは買い注文や売り注文がそれぞれ成約することで作られます。そのため相場を無視したような買い注文であった場合、それに対応できる売り注文が出てこない限りはいつまでたっても成約ができません。
指値注文は理想的な注文ができるけど、現実も考慮する必要があることは覚えておいてください。
◆まとめ
今回はMT4でおこなえる注文のうち、トレーダーがよく行う注文について説明しました。手順については複雑なように思えますが、複雑に見えるのは文字にした影響です。実際におこなってみると直感的におこなえるので、それほど複雑な手順は要求されません。
成行注文は価格を指定せずに現在の価格で自動的におこなわれる注文であり、指値注文はトレーダー側で価格を指定する注文という違いがあります。実際に取引するときはそうした違いを考慮しつつ注文するようにしましょう。