XMなどでFX取引をするにはただ単純に取引をするだけでは稼げません。市場には流れというものが存在しており、自分にとって有利な流れが来ているのを見計らって取引をする必要があります。良い流れというのはいつ起こるかわからないもののように思えますが、取引時間によってはある程度の流れが形成されることもあります。どういった時間帯であれば安心して取引ができるのでしょうか。今回はおすすめの取引時間などについて紹介していきます。
◆日中の取引時間でXMのFX取引をする場合
現在はインターネット技術の発展により、日中でもスマホなど使って取引をしている人が増えています。そうした人たちにとっておすすめとなる時間帯はどこなのでしょうか。
・9時から午後3時の間がオススメ
平日の日中にFXの取引をする場合は午前9時から午後3時までの時間帯がおすすめです。理由は東京市場にあります。日本の東京市場が営業しているのは平日の午前9時から午後3時までであり、FX取引もまたその時間帯であると取引が活性化します。
「24時間営業をしているFX取引が東京市場に影響するのか?」と思っている方もいるでしょう。実際のところかなり仮定しています。個人トレーダーであればFX取引だけをしている方も多いのですが、年金機構など機関投資家や1億以上の資産を持つ方であれば、FX取引以外の株式市場など様々な投資をしていることが多いです。
そのためもしも株式市場で暴落が発生して様々な株式が一気に下落したらどうなるでしょうか。含み損のある株式を売却して損失を確定するのはもちろんなのですが、同時にFXの売却も考えられます。機関投資家は外部から利益や損失などが評価されます。もしも損失を抱えたら、叱責や解散などの罰を受けることになるため即座に利益の確保をしなければいけません。
そうしたときに考えるのがFX。こちらでもしも含み益を抱えていた場合は、いったん売却して利益を獲得し、損失との相殺をするといったことを考えます。こうした事例からもわかるように東京市場で発生した出来事はFX市場にも影響しており、取引をするときはそうした事情も考慮する必要があります。
・取引時間の終了間際はとくに注意すること
東京市場のとりひきの取引時間を見てFXをするときは終了時間に注意してください。理由は「取引を終了させる」からです。株式の場合は東京市場が終われば翌日まで何があっても取引はおこなえません。そのため機関投資家の多くは「終了間際に取引を清算して翌日に備える」という行為をおこないます。清算時に資金が予定よりも多ければFXの買い増しをおこなったり、精算時に予想を超えて損失が出ていたら、FXも清算して損失の補填をしたりなどをおこなうことが予想されます。
そうした事情により、東京市場の終了間際はFXの相場も大きく変動することが多いです。少なくとも終了する1時間前から警戒しておいたほうがよいかもしれません。
◆夜間の取引時間でXMのFX取引をする場合
仕事が終わり夕方から夜間にかけて取引をする人にとっておすすめとなる時間帯を紹介していきます。
・ロンドン市場の開く時間帯がオススメ
「東京市場は3時までしか開いていないので以降の時間は取引する意味がない」と思う方もいるでしょう。ですがFX取引の場合は東京市場が閉じた後が本番となります。東京市場が閉じた後に、イギリスのロンドン市場が開くからです。同時間帯はスイスのチューリッヒやドイツのフランクフルトの市場も開く時間なのですが、規模としてはイギリスのロンドン市場のほうが圧倒しています。そのためこちらでは主にイギリスのロンドン市場について話すことになりますのでご了承ください。
ロンドン市場が開いている時間はFX取引にとっても重要なのは、東京市場と同じで「多くの機関投資家が活動しているから」です。ただし東京市場の場合は日本の機関投資家が中心なのに対して、ロンドン市場ではヨーロッパの機関投資家が中心であることは理解しておいてください。また中心となる通貨にも変化が発生します。東京市場が開いているときは円が中心となるのに対して、ロンドン市場が開いているときはユーロが中心となります。
・経済指標などの発表にも注意
また取引市場では経済指標にも関心を向けるようにしましょう。経済指標が良いほど景気が良いことになるため、株式の価格上昇に合わせてユーロなどの通貨の価格も上昇していくようになります。逆に経済指標が悪いときは株式の価格下落のみならず、通貨の価格も連動して下落していくことがあります。経済指標が発表された時は発表内容を分析しどちらに変動するのか、あるいは変わらないのかを予想していくことが大切です。
経済指標を見て判断するときは、「予想を立てる」ことを忘れないでください。株式市場のみならずFX市場も弱肉強食の世界となっており、いかに相手を出し抜くかが重要となっています。経済指標によって相場が大きく変わることを理解しているトレーダーほど、経済指標が発表される前に経済指標の内容と予想を立てており、発表する前にユーロ買い置きするなどの対策をとっていることが多いです。そのため経済指標が発表された後に予想どおりの展開とならなかったり、全くの逆な展開になったりする可能性もあります。
経済指標で判断するのも大切ですが、同時に現在の市場の情報収集や分析などもおこない、どのような指標が発表されるのかの予想も立てておくようにしましょう。
◆まとめ
通貨は刻一刻と価格が変動するように、おすすめの取引時間をまた変化していきます。取引時間の変化は地上の価格だけでなく、主役となる通貨にも変化を与えることになりますので注意が必要です。9時から15時までであれば日本円、16時から翌日の1時までであればユーロなど、取引が活発になる通貨は時間帯によって変化していきます。
また経済指標の発表などによっても通貨の価格に変動が発生することもあります。単純に取引時間を見るだけでなく、経済指標にも関心を向けるようにしてください。