FX取引をするときにはプラットフォームを選ぶ必要があるのですが、あなたはどういったものを使用していますか。XMではMT4とMT5の2種類が選べるようになっています。一般的にMT5よりMT4のほうが登場したのが10年以上早かったことから、利用者の数はMT4のほうが多くなっています。ですが、MT5は後発であることからMT4にはないメリットをもっています。今回はMacのPCでのMT5のよいところについて説明していきましょう。
◆MacのPCでXMのMT5を使用するメリット
XMではMT4とMT5のいずれかを選べるようになっています。そうした中でMT5を選ぶことにはどういったメリットがあるのでしょうか。
・動作が速い
MP4と比較してMT5には動作が速いというメリットがあります。動作が早いのは64ビットPCに対応しているためです。32ビットのPCと比較して64ビットのPCは同じ時間で処理できる情報の量が多いことから、処理速度がかなり早くなっています。MT5が誕生したときは64ビットのPCが主流となりつつあったため、MT5も6ビットのPCで動かすことを前提に開発されました。そうした影響でMT5の処理速度はMT4より早くなっています。
ただしPCの処理速度は64ビットや32ビットなどのビット数だけでは決まらないことに注意してください。PCに搭載されているCPUやメモリ容量もまた処理速度における重要な要素であり、それらも性能が不十分な場合はMT5であったとしても十分な速度実現できません。メモリに関しては外付けで増設がおこなえますので、性能に不安がある時はそうしたものを使用して性能を補うようにしてください。
処理速度が早いということはスキャルピングなどスピードが要求される取引に向いているというイメージをもちますが、おこなう操作すべてがスムーズになることからスイングトレードなどほかの取引タイプでも操作性がよくなります。
・グラフィカルツールが充実している
MacでMT5を導入するメリットの2つ目は「グラフィカルツールが充実している」 ことです。グラフィカルツールとはチャートなどに対し、さまざまな描画処理をおこなうためのツールであり、チャート上にレジスタンスラインやサポートライン、トレンドラインなど様々な線が描画できるようになります。
グラフィカルツール自体はMT4にも搭載されていましたが、描画できる種類は31種類あり、不足はしていないが充実もしていないような状態でした。MT5ではグラフィカルツールにアップデートがおこなわれ、44種類もの描画処理がおこなえるようになっています。
そのためMT4では分析しきれなかったものが分析できるようになるなど、MP4よりも様々な視点から市場分析が実施できるようになっています。
・時間足が多い
MT4でも時間足の種類はそれなりにありましたが、MT5の場合はさらに増えたというメリットがあります。実際に増えた時間足は「2分足」や「10分足」、「8分足」など計9種類です。 追加された時間は資本的に短時間での時間足が多くなっています。そのためスキャルピングやデイトレードなど短期間で売買をするタイプの取引をするときに、追加された時間足を使うことになるかもしれません。
◆MacのPCでXMのMT5を導入するときのデメリット
MT5を使うことにはメリット以外にもデメリットもあります。どういったところがデメリットとなるのでしょうか。
・EAが少ない
普段からMT4を使っている人の中にはEAという自動プログラムを使用している方も少なくありません。「MT4でも引き続きEAを使っていきたい」という方には少し注意すべきことがあります。それは「MT5に対応しているEAが少ない」ことです。
MT5はMT4の後継機とみられているように、MT4で課題となっていた箇所がMT5では改善されています。ですがMT5のロールアウト時期と、MT4のロールアウト時期は10年以上も異なることから、完全に互換性にはなっていません。
EAはそうした互換性がない要素のひとつであり、MT4で使用していたEAはそのままMT5では使えないようになっています。「MT4のEAが使えないのだから、MT5用のEAを使えばいい」と思うかもしれませんが、ここで一つ問題があります。それが「MT5で使えるEAが少ない」ことです。
新しいソフトウェアが世にリリースされてもすぐには、そのソフトウェアに対応したプログラムがなかなか誕生しないように、新しく誕生したMT5に対応したEAというのはあまりありません。
そのためしばらくは、マニュアル操作で取引が主流となります。いずれはMT5に対応したEAもたくさん登場してくるかと思いますが、Macで FX 取引するときはしばらくマニュアル操作で取引することは理解しておいたほうがよいです。
・カスタムインジケーターの種類が少ない
EAと同様に気をつけてほしいのが、「カスタムインジケーターの少なさ」です。 MT4誕生してから15年以上経っていることから、利用者が多くカスタムインジケーターの数も充実しています。
ですがMT5は高性能ながらも誕生してから、日が浅いことから利用しているFX会社はXM の他には数社しかないなど、利用者の数はあまり多くありません。そうした事情からEAと同じくカスタムインジケーターの開発はあまり進んでおらず、 利用できる種類も少なくなっています。
ただしデフォルトで搭載されているインジケーター何もそれなりに使いやすいので、実際に運用する時はそれほど困らないかもしれません。
◆まとめ
XMでFX取引する人の多くはMT4を使用していました。ですが新しいプラットフォームであるMT5が登場してきてからは、徐々にではありますがそちらを利用する人が増えてきました。
MT5はMT4と比較して処理速度が速かったり、選択できる時間足の種類が多かったりとさまざまなメリットがあります。現在ではWindowsだけでなくMac用のMT5も登場してきていますので、口座開設をしたときはMT4ではなくMT5を選んでみてはいかがでしょうか。