XMで取引しているときに「MT4やMT5の時間表示が日本の時間とずれている」や「取引時間は同じはずなのに、営業しているときとしていないときがある」など時間に違和感を感じたことはないでしょうか。XMは海外のFX業者なので、プラットフォームの時間表示などを海外のものに合わせているためこのようなことが起きています。
◆基本的な取引時間
まずはFX取引における基本的な取引時間について見ていきます。
・取引できるのは月曜の朝から土曜の早朝まで
XMに限らず、FXの取引時間は基本的に月曜日の早朝から土曜日の早朝までとなっています。そのため平日ならばほぼ24時間いつでも取引がすることが可能です。FXは株式市場とは異なり明確な取引所がなく、世界の何処かの金融機関が営業していれば取引ができるため平日はいつでも取引ができるためこのようになりました。なお土曜日の早朝にも取引ができるのは、中東の一部の国で土曜日も金融機関が営業しているためです。
・MT4とMT5はキプロス共和国の時間で表示されている
XMのプラットフォームであるMT4とMT5はさまざまな国のトレーダーが使用しているので、時間表示を各国の基準似合わせるのは難しく、またアメリカや中国など国土が広い国の場合は1国で複数の時間を持っているため、使う人に合わせて時間を変更することはできません。そのためXMのプラットフォームはキプロス共和国という国の時間を基準としています。キプロス共和国というのは地中海東部にあるキプロス島という島にある国家です。XMの本社がここにあるので。プラットフォームの時間もキプロス共和国の時間に合わせるようになりました。
◆夏時間と冬時間
XMの取引時間は夏時間と冬時間によって変化するので注意が必要です。
・夏時間
FXにおける夏時間とは3月の最終日曜日の午前1時から、10月の最終日曜日の午前1時までの期間です。3月の最終日曜日の午前1時になるとプラットフォームの表示時間が1時から2時に変化し、同時にタイムゾーンの表示もGMT+3からGMT+2に変化します。夏時間を日本時間に換算すると取引時間は月曜日の6時5分から土曜日の5時50分までとなります。なおプラットフォーム内での取引時間は0時5分から土曜日の23時50分と変化はありません。
・冬時間
FXにおける冬時間時間は10月の最終日曜日の午前2時から3月の最終日曜日の午前1時までです。10月の最終日曜日の午前2時になるとプラットフォーム内時間が2時から1時に変化し、タイムゾーンの表示もGMT+2からGMT+3に変化します。冬時間になると日本時間での取引時間も変化するようになり、月曜日の7時5分から土曜日の6時50分までが取引時間となります。プラットフォーム内での取引時間は夏時間と同じく0時5分から土曜日の23時50分までです。
◆取引できない時間帯に起きること
取引ができる時間とできない時間がわかったので、今度は取引できる日付と取引できない日付を見ていきます。
・土曜日と日曜日は取引できない
平日であれば24時間いつでも取引できますが、土曜日の午後や日曜日などは原則として取引はおこなえません。もしも土曜日までに何かしらのポジションをキープしていたり、先物を所持していたりした場合は、次の営業日までは何もすることができないので注意してください。
・日曜日に大きな出来事が起きると月曜日に反映される
もしも日曜日に大統領が辞任するなど大きな出来事があった場合、FX市場どう変わるのでしょうか。原則的に日曜日は取引ができないので、日曜日中に価格の変動が起きることはありません。
ですがその分、取引が再開する月曜日の早朝に大きな変化が発生するようになります。もしも日曜日などに市場が荒れるような出来事が置きましたら、月曜日は早起きして対応するなどの対策を取るようにしましょう。指値や逆指値の設定も同様です。土曜日や日曜日などに指定したとしても一切作動することはなく、月曜日になってようやく機能するようになります。
・取引できないがチャートだけ変動する時間がある
なおXMでは月曜日の6時から6時5分、土曜日は5時50分から6時、冬時間の場合は7時から7時5分、土曜日は6時50分から7時までの取引時間外にチャートが動くことがあります。取引時間外なので取引そのものはできませんが、次の取引時間になったときにどう動くかの判断材料となりますので、なるべく見ておくようにしましょう。
◆祝日のあつかい
年末年始やお盆など、日曜日以外にも祝日という休みがあります。そうした日は取引できるのでしょうか。
・取引できるかどうかはXM次第
XMは海外のFX業者なので、日本特有の祝日であるGWやお盆休みに関係なく営業しています。ただし365日いつでも営業しているわけではありません。例えば2018年12月25日は終日休みになり、翌日の26日は午前2時で閉場しました。同様に2019年1月1日も休みとなり、1月2日は16時から開場するなど、その日のイベントによっては休みになったり、取引時間が変更になったりすることがあります。取引時間についてはXMから「重要なお知らせ」としてメールが来るので、内容をしっかりと確認しておくようにしてください。
・日本のボイスチャットは日本の祝日の影響を受ける
XMは日本特有の祝日の影響は受けないですが、日本に関係あるサービスは話が別です。例えばボイスチャットは日本人スタッフが対応するため2019年のゴールデンウィーク期間である4月27日から5月6日までは休みになっていました。もしも大型連休中に確認したいことがある場合はメールで伝えておいたり、英語版のボイスチャットを利用する必要があります。英語版ならば日本の連休に影響を受けることは基本的にありません。
また、大型連休は銀行などの金融機関を利用する人が減ることから、金融システムのメンテナンスやアップロードをおこなうこともあります。その影響で入金や出金がいつもより時間がかることもあるので、その点にも気をつけてください。
◆まとめ
XMは夏時間や冬時間などによって取引時間が変化したり、クリスマスや年始など特定のイベントでは終日休みになったりと流動的なところがあります。取引時間の変更や取引できない時間を知っておかないと、取引したいのにシステムの都合でできないという事態に直面しかねません。そうしたことを防ぐためにもプラットフォームでタイムゾーンや「重要なお知らせ」メールを定期的にチェックするようにしましょう。